キユーピー、約32億円投じてキユーピーインドネシアで調味料の生産ライン増設

・2024年11月から稼働予定、生産能力が約2.6倍に増強

・東南アジア最大の人口を有するインドネシアでの展開を加速

 キユーピー(東京都渋谷区)は7月5日、グループ会社であるキユーピーインドネシア(PT KEWPIE INDONESIA)の本社工場に、マヨネーズ・ドレッシングなど調味料の生産ラインを増設し、生産能力を現在の約2.6倍に高めると発表した。増設するラインの稼働は2024年11月を予定。これにより、東南アジア最大の人口を有し経済成長を続けるインドネシア国内への供給体制を強化し、事業展開を加速する。

 キユーピーインドネシアは、2013年にキユーピーの東南アジア4カ国目の生販拠点として設立した。食の洋風化や外食産業の発展などを背景に、創業以来、業績は右肩上がりに伸長し、2022年度の売上は2019年度比で2倍以上に急拡大している。

 インドネシア国内は、今後さらなる人口増加が見込まれることに加え、経済成長により世帯所得も増加している。今回の増設は、インドネシア国内の需要増加を見据えた供給体制の強化を目的としている。増設するラインでは自動化設備を導入し、品質や生産性の向上に取り組む。さらに再生可能エネルギーへの転換なども検討し、2030年度までに生産量当たりのCO2排出量を50%以下(2018年度比)に削減することを目指す。

 キユーピーインドネシアでは、創業以来、イスラム教徒の方が安心して食べられるよう、製造・販売する全ての商品で「ハラル食品」の認証※を取得している。今後も、インドネシアにおける食の多様化や、現地の食材・料理に合わせた商品やメニューの提案を通してインドネシアの食の発展に貢献していく。

※ インドネシアでイスラムの戒律に則って製造される「ハラル食品」の認証を取得するためには、ハラル認証機関であるMajelis Ulama Indonesia(通称MUI)へ商品ごとに申請を行う必要がある。

<増設する生産ラインの概要>
工場名・所在地:キユーピーインドネシア本社工場(西ジャワ州ブカシ県
投資額:約3,373億インドネシアルピア(約32億円 ※2023年6月末時点の為替レートで計算)
主な生産品目:家庭用および業務用のマヨネーズ・ドレッシングなど
生産能力:年間約12,000t
(既存ライン7,500tと合計すると年間約19,500t)
稼働開始:2024年11月を予定

<PT KEWPIE INDONESIA 概要>
社名:PT KEWPIE INDONESIA
事業内容:調味料(マヨネーズ、ドレッシング等)、液卵等の製造・販売
設立:2013年2月
本社所在地 :インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県
資本金:5,329億インドネシアルピア
出資比率:キユーピー株式会社58.3%、三菱商事株式会社 40.0%、
キユーピータマゴ株式会社 1.7%
決算期 9月30日

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