㈱クボタは7月4日 、AIやIoT技術を活用してハウス栽培での潅水(水やり)と施肥を自動化するシステム「ゼロアグリ」を提供する㈱ルートレック・ネットワークス(神奈川県川崎市)を連結子会社化したと発表した。
■背景と狙い
ハウス栽培は、気候の影響を受けづらく、また年間を通じて安定した収量、品質の農作物生産が可能ですが、きめ細やかな栽培管理が求められることから、その作業のほとんどを農家の人手や経験に依存しており、軽労化やスキルレス化が課題となっている。
ルートレック社のAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、土壌の水分量や肥料濃度、日射量等のデータを基に、AIが最適な潅水・施肥量及びタイミングを自動で判断・制御することが可能であり、軽労化、スキルレス化、収量・品質の安定化に貢献する。
クボタは、2021年にルートレック社へ出資を行うとともに、オープンイノベーション型共同実証圃場「Kubota Incubation Farm」での共同実証を通じて連携を深めてきた。今回の連結子会社化により同社との連携をより強固なものとし、ハウス栽培のスマート化を一層推進していく。
<ルートレック社の概要>
会社名:株式会社ルートレック・ネットワークス
事業内容:AI潅水施肥制御システム「ゼロアグリ」および関連サービスに係る事業
設立年:2005年
本社所在地 :神奈川県川崎市
代表者:佐々木伸一