・モジュール型製造装置を連結した連続生産設備「iFactory® 」の開発事業を加速
三菱化工機は7月3日、㈱iFactory (東京都大田区)の第三者割当増資を引き受け、追加出資した と発表した。2019 年の iFactory 設立時に続いて今回が 2 回目の出資となる。
モジュール型の医薬品製造設備である「iFactory® 」は、製造に必要な単位操作(反応、抽出、晶析、ろ過、乾燥な ど)をモジュール化し、相互に連結させることで機能化学品の連続生産を可能にするモジュール型自動連続生産装置。これまでのバッチ型製造プロセスは、複雑な構造を持つ化合物の合成が可能である一方で、多くのエネル ギーや労力を必要とし、廃棄物も大量に排出されるという課題があった。iFactory® のモジュール(iCube™)は 2.32m/一辺の立方体の金属製フレームに各単位操作を内装しており、これを再構成することで多様な製造プロセス に柔軟に対応する。三菱化工機は、再構成可能なモジュール型「連続ろ過機」および「連続乾燥機」を開発している。
三菱化工機では三菱グループ 2050 経営ビジョンにおいて 4 つの戦略的事業領域を定めているが、今回の投資はそのうち「デジタルを活用した省力・省エネ事業」の実現へと資するもの。今後も三菱化工機は、企業、団体をはじめとするさまざまなパートナーと連携を図りながら、日本における省エネルギー、持続性社会の構築に貢献することを目指す。