レゾナック、川崎事業所で水道向け次亜塩素酸ソーダの生産能力を増強

・関東圏の安心・安全な水道水の提供に貢献

 ㈱レゾナック(東京都港区)は6月29日、川崎事業所(神奈川県川崎市)において水道向け次亜塩素酸ソーダ(以下、次亜)の生産能力を増強すると発表した。

 レゾナックソーダ電解事業の主力製品である次亜は、上下水道をはじめとした水処理の殺菌・消毒等で主に使用されている。水道水は人々の生活基盤を支える重要なインフラであり、レゾナックは必要不可欠な製品供給で支えている。

■レゾナックが次亜の需要拡大を支える
 水道向け次亜のメインサプライヤーであるレゾナックは、長年にわたり関東圏全般へ安定的に供給することで、自治体の水道サービスをサポートしてきた。
 かつて、水道の殺菌・消毒では液化塩素が使われていたが、多くの自治体では次亜に切り替えが完了している。また、水道法の規制強化に伴い、臭素酸や塩素酸の低減化が重要視され、より次亜の品質向上が求められるようになった。

 今回、関東圏の自治体で①液体塩素から次亜への切り替え②品質の観点から自製次亜から市販次亜の切り替えによる新たな使用が計画されている。この需要拡大に対応するために、レゾナックは次亜の生産能力増強を決定した。増強時期は2024年末を計画しており、生産能力は現行比30%以上引き上げの予定。

 次亜需要は今後も持続する見込みであり、レゾナックはこの需要拡大を支えていく。

■次亜の安定供給でサステナブルな社会に貢献

 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)では、水に関する目標「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」が設定されている。日本では水道の蛇口をひねれば当たり前に飲める水だが、国土交通省*によれば世界で水道水をそのまま飲める国は日本を含めて9か国しかなく、そのまま飲めるが注意が必要な国は21か国しかない。

 今回の生産能力増強により、ライフラインを支える製品である次亜のさらなる安定供給体制を構築し、みなさまが安全な水をいつでも安心して利用できるサステナブルな社会へ貢献しつづける。

*出展:令和元年版 日本の水資源の現況 第7章「水資源に関する国際的な取組」

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