エア・ウォーターは6月28日、100%子会社であるAir Water India Private Limited(エア・ウォーター・インディア)が、インド北部デリー郊外のファリダバード近郊に、ローリー輸送中継基地を兼ねたシリンダーガス充填工場を新設することを決定するとともに、北部エリアの営業・サービス拠点としてグルガオンオフィスを開設したと発表した。
なお、充填工場は、2023年6月に建設を開始し、同年12月に稼働を開始する予定。
現在、エア・ウォーター・インディアでは、「鉄鋼向けオンサイトガス供給案件の新規獲得」と「製造・物流・販売などの事業インフラ拡充によるサプライチェーン構築」を基本戦略とし、インドにおける産業ガス事業の拡大を進めている。
首都のニューデリー近郊を中心とした北部エリアは、エア・ウォーターグループガス供給拠点の空白地である一方、製造業の集積が進み、特に、自動車製造などの溶接に使用される産業ガスの需要が伸長している。シリンダーガス充填工場を整備することで、現状の東部地域からの長距離輸送を見直し、配送業務の効率化を進めると同時に、新規需要の獲得を図り、インド北部における市場開拓を強化していく。
また、新設したグルガオンオフィスは、東部のコルカタ本社、南部のチェンナイオフィス及びバンガロールオフィスに続くインドで4ヵ所目の事務所。グルガオンはーニューデリーに隣接するビジネス都市であり、政府系機関やインドへ進出している日系企業との接点を高め、関係強化を図る。
今後もエア・ウォーターグループは、インドの経済成長と共に発展していくビジネスパートナーとして、産業ガス事業を基軸に、同国の経済発展に貢献していく。
■インド事業に関して
エア・ウォーターは、海外における産業ガス供給事業を全社成長の牽引役と位置付けており、中でもインドを重要戦略エリアとしている。インドでは、政府が2030年度までに同国全体の年間粗鋼生産能力を現在の倍以上となる3億トンにするという目標を掲げていることに加え、さらなる経済成長と人口増に伴い、産業ガスも旺盛な需要が見込まれる。
エア・ウォーター・インディアは、同国で第1位、第2位の規模を誇る製鉄所向けのオンサイトガス供給事業と、インド東部および南部を中心としたローリー・シリンダー事業を展開しており、インド国内における産業ガスメーカーとして、確固たるポジションを確立している。なお、南部地域においては、タミルナド州チェンナイにおいて、2024年10月の稼働を目指し、液化ガス製造拠点の新設を進めている。
<工場概要>
名称:エア・ウォーター・インディア ファリダバード充填工場
所在地:Khasra No: 56, 22, 68 & 2 Janauli Road, Bhagola Palwal Haryana: 121102
充填品目:アルゴン・酸素・窒素
敷地面積:約7,000m2 ※敷地内にはローリー車両の待機場を併設
充填工場面積:約4,400m2
稼働時期:2023年12月(予定)
詳細は、ニュースリリース
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