・約425億円を追加投資しFA制御システム製品の生産体制を強化
三菱電機は6月20日、FA制御システム製品の生産体制強化に向け、名古屋製作所の尾張旭地区(愛知県尾張旭市)に新生産棟(以下、第一生産棟)の建設※1を進めているが、新たに約425億円の追加投資(累計約555億円)を行い、第二生産棟の建設および生産設備投資を行うと発表した。第一生産棟は2025年4月から、第二生産棟は2027年4月から順次稼働を予定している。
FA制御システム市場では、EV(電気自動車)・リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野や、半導体・電子部品などのデジタル関連分野を中心に、中長期的な需要拡大が見込まれる。
三菱電機は、これらの需要拡大に対応するため、名古屋製作所の尾張旭地区に建設を進めている第一生産棟に加え、今回、同敷地内に新たに第二生産棟を建設し、生産能力の増強を図ることで、FA制御システム製品の生産体制を強化する。
<第一生産棟/第二生産棟の概要>
所在地:愛知県尾張旭市稲葉町五丁目 1 番 1
建築面積:約 11,200m2 (延床面積 約 33,600m2)、/約6,000㎡(延床面積約30,000㎡)
構造:鉄筋コンクリート造(耐震) 地上 3 階建
約 6,000m2 (延床面積 約 30,000m2)
構造:鉄筋コンクリート造(耐震) 地上 3階建/鉄筋コンクリート造(耐震) 地上 5階建
生産品目:FA 制御システム製品
稼働開始:2025 年 4 月から順次稼働/ 2027 年 4 月から順次稼働
投資金額:約 555 億円(内、今回の投資・約 425 億円には第一生産棟の設備投資を含む)
脱炭素化の取り組み:「e-F@ctory※2」を活用したエネルギー監視システム、LED 照明、 太陽光パネル、ビオトープ
■新生産拠点の特長
新生産拠点は、第一生産棟(2025 年 4 月稼働予定)と第二生産棟(2027 年 4 月稼働予定)を併 設し、物流動線の整流化による生産連携を図る。FA 制御システム製品の次世代工場として、 5G 通信と AI の活用に加え、FA 統合ソリューション「e-F@ctory」に基づいた高度な SCM、ECM ※ 3 の構築により、生産性・品質の改善サイクルを高速化し、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。
三菱電機のオートメーション技術活用による生産工程の自動化拡大に加え、AMR※ 4 の活用による物流の効率化や、生産現場のデジタルツイン化による同期生産推進などにより、需要変動に強い生産体制を構築し、顧客への製品安定供給を実現する。また、CO 2 排出量削減の取り組みにより、 カーボンニュートラル社会の実現にも貢献する。
※1 2022 年 3 月 28 日発表。https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2022/0328.html
※2 FA 技術と IT 技術を活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減する FA 統合ソリュー ション
※3 SCM:Supply Chain Management ECM:Engineering Chain Management
※4 Autonomous Mobile Robot(自動搬送ロボット)
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