三井 E&S とゼンリンデータコム、ドローン自動飛行点検ルート生成アプリ「ドローンスナップ」の開発を開始

・6 月 28 日から開催のインフラメンテナンス展でデモ版を展示

 ㈱三井 E&S(東京都中央区)と㈱ゼンリンデータコム(東京都港区)は6月20日、インフラなどの設備における点検・巡視に対して、 ドローンが飛行から撮影まで一貫して自動で行える「自動飛行ファイル」を生成する“ドロ ーン自動飛行点検ルート生成アプリ”「ドローンスナップ」の開発を開始したと発表した。

 両社は 2020 年度から、”港湾クレーンの構造物外観目視点検”を対象に、ドローンが自動 で飛行し、対象箇所を自動で撮影可能な技術を構築してきた。今回、これまで構築 した技術を集約し、汎用的な PC アプリケーションの開発に着手した。これにより「誰でも、手軽に、高品質で」ドローンを用いたインフラ等の設備点検や巡視が可能となる。 なお、同アプリは、今年度中のサービス提供開始を目指している。

 また、2023 年 6 月 28 日(水)から 30 日(金)まで東京ビッグサイトで開催される、インフラメンテナンス展のゼンリンデータコムブース(小間番号 29-55)で、同アプリケーシ ョンについて開発中のデモ版を展示紹介する。

■開発の背景

 これまで港湾クレーンなどの構造物目視点検作業は、作業員が目視検査で実施しており、 クレーン停止期間の長期化やコスト、安全面、検査結果のばらつきなどの課題があった。
 この課題に対し、ドローンの活用に関する検討を開始した。従来、点検や巡視にドロ ーンを活用する場合、その多くが手動操縦で実施のため以下の問題点があった。

【ドローン手動操縦時の問題点】

・撮影画像の品質が操縦者の技量に依存する

・点検時間の短縮が見込めない

 両社は、この問題点を解決するため、ドローンの飛行から撮影までをすべて自動で実施す る技術を確立し、今回、アプリケーション化した。

 同アプリケーションは、対象物の 3D モデルを読み込み、CG 上で点検・巡視の際に確認すべき箇所に対して、事前に撮影したい画像の画角やズーム倍率を設定できる。事前設定し た情報は、ドローンの自動飛行ファイルとしてアプリからファイル出力可能。このファ イルに対応しているドローンに読み込ませることで、CG 上で事前に設定した通りの自動飛 行及び自動撮影が可能となる。

 詳細は、ニュースリリース