極東開発、インド・チェンナイ近郊に新工場建設、約19億円投資

 極東開発工業は6月13日、インドにおけるグループ会社であるSATRAC ENGINEERING PRIVATE LIMITED(サトラック ・エンジニアリング ・プライベート ・リミテッド 、以下、SATRAC社)のタミル・ナドゥ州チェンナイ市近郊への新工場建設に向け、同州における投資覚書に署名したと発表した。

 SATRAC社はインドにおける旺盛な特装車需要を背景に業績が好調に推移し、2023年3月期は販売台数・売上高・利益ともに過去最高となった。今後も同国における需要は根強いものと見込まれ、同社では主力製品であるダンプトラックやト レーラをはじめとした生産能力の強化による受注の取り込みと販路拡大によるシェアアップ及び将来的な製品の輸出展開を目指すため、現在本社を置くカルナタカ州・ベンガルール市近郊のソンプラ工業地域に所在する本社工場に加え、新工場の建設を計画している。

 新工場は、タミル・ナドゥ州の州都でインド有数の都市であるチェンナイ市近郊への建設を予定しており、このほど同州の首相であるM.K. Stalin(スターリン)氏と面談し、投資覚書に署名した。 なお、M.K. Stalin氏からは、SATRAC社による同州への600人の現地雇用を含む投資を歓迎するとともに、同州の優れた人材やインフラを背景に、工場建設時及び本事業開始以降も政府が全面支援するとのコメントを得た。

 設備投資は約 12 億インドルピー(約19億円 : 1 インドルピー=1.6 円換算)となる見込みで、敷地面積は約5.8 万m²を予定しており、2025年度(2026年3月期)中の工場竣工及び生産開始を目指している。新工場の稼働により、SATRAC 社の事業を次のステージに発展させる重要なステップとする。

 同社グループでは、今後も海外事業の拡大に向けた各種施策に注力するとともに、中長期的 な企業価値の向上に向けた設備投資を積極的に進めていく。

 ニュースリリース