ファナック、ロボカットの放電制御iPulse3を改良

・ロボカット新機能、ノズル開放加工の精度向上

 ファナックは6月7日、ロボカットの放電制御iPulse3を改良し、ノズル開放状態でも微細形状の高精度加工を実現したと発表した。

 これまでロボカットでは、プレス金型加工分野における高精度加工の要求を受けて、高水準の加工精度と加工速度を追求するために、それらに適したノズル密着加工、つまり、ノズルがワークに接近した状態での加工に注力して開発を進めてきた。
一方、樹脂金型加工分野等からは、加工形状やワークの固定方法などの制限によって、ノズルがワークに接近できないノズル開放加工の場合における高精度加工の要望があった。

 ファナックでは、その市場ニーズに応えるために、ロボカットの放電制御iPulse3を改良し、ノズル開放状態でも微細形状の高精度加工を実現。さらに、標準加工条件として機械に搭載することで、複雑な放電パラメータを調整することなく、高精度な形状加工を実現した。「ノズル密着/開放加工の精度向上」により、様々な市場における加工の高精度化に役立つ。ファナックでは、これからも製造現場のニーズを注視し、いち早く応えられるよう努めていくとしている。

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