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日鉄エンジニアリング、第2世代バイオエタノール生産設備を着工

・次世代グリーンCO2燃料技術研究組合向け

 日鉄エンジニアリング(東京都品川区)は6月2日、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合(福島県双葉郡大熊町、以下、研究組合)より受注した第2世代バイオエタノール生産設備(2024年10月運転開始予定)を着工したと発表した。

 同研究組合は、バイオマスの利用、バイオエタノール生産時の水素・酸素・CO2を最適に循環させ、効率的に自動車用バイオエタノール燃料を製造する研究を通じカーボンニュートラル社会実現を目指している。

 バイオエタノール燃料は、カーボンニュートラル社会実現のための有力な選択肢だが、現状そのほとんどがトウモロコシやサトウキビなどの可食性バイオマスを原料として糖やでんぷんから直接エタノールをつくる「第1世代」製造技術によるもの。しかし、食料競合回避や安定調達の面から、農業残渣や非可食の植物といった非可食性バイオマスを原料とする「第2世代」製造技術の普及が求められている。

 日鉄エンジニアリングは、これまで自動車会社や消費財化学メーカーと共同で第2世代バイオエタノール製造プロセスの開発・最適化を行うとともに、フィリピンにおいて非可食性バイオマス製造実証事業を受託し、設備の建設・操業を通じて様々なノウハウを取得してきた。また、発酵工程で発生するバイオマス由来の高濃度CO2ならびにリグニンを含むプロセス残渣の利用技術の検討も推進している。今回、これらのノウハウ・技術が高く評価され、第2世代バイオエタノール一貫生産設備の設計・調達・建設の受注に至った。

 日鉄エンジニアリングは、今後とも持続可能なカーボンニュートラル社会実現に向けた取組みを強化し、再生可能エネルギー普及拡大に貢献していく。

 ニュースリリース

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