菅公学生服、国内生産体制強化に向け米子工場を増設

ブレザー・スラックスなどの需要急増に対応

 菅公学生服(岡山市北区)は5月24日、国内の生産体制を強化するため、鳥取県米子市にある米子工場(鳥取県米子市車尾南)隣接地に新工場を増設すると発表した。2023年12月着工、2024年10月の竣工を予定している。

 同社は、近年の売上増に伴い自社国内19工場(生産の従業員約2,000人)で生産能力の増加を図ってきた。しかし、各拠点の生産能力増加がこれ以上は難しい状況になっており、日本国内では協力工場も減少傾向にある。中でも、多様性への配慮や個性の尊重を背景としたブレザーやスラックスの需要急増への対応が急務だった。

 現在の米子工場では主にシャツを生産している。増設する米子工場では、ブレザーやスラックスなどの生産を行っている。宮崎県の都城工場や高城工場など南九州で生産を行ってきたブレザーやスラックスの増産分をリカバリーすること、さらに南九州へ集中していた生産拠点を二手に分けることでリスク分散も視野に入れている。

 学生服市場は大きな転換期を迎えている。新たな米子工場では、全従業員にタブレット端末を導入し、さまざまな変化にも柔軟かつ効率的に対応できるスマートファクトリーの実現を目指していく。

<増設工場概要>
名称:菅公学生服株式会社 米子工場
立地場所:鳥取県米子市車尾南一丁目
事業内容:学生ブレザー、スラックスの製造及び縫製加工
従業員数:約200名(新規採用 約50名予定)
構造:鉄骨1階建て
敷地面積:約1万平米
床面積:約6,800平米
投資額:約23億円(土地・建設費用等)
着工:2023年12月
竣工予定:2024年10月

 ニュースリリース