油研工業、22年度売上は1.7 %減の287億円、23年度予想は1.1%増 の290億円

 油研工業が5月12日に発表した2023年3月期(2022年度)連結業績によると、売上高は286億8千4百万円(前年同期比1.7 %減)、営業利益は11億2千9百万円(同32.9%減)、経常利益は12億7千4百万円(同29.6% 減)となり、特別利益に当社連結子会社ユケン・インディア LTD.においての土地譲渡益15億8千9百万円を含む 固定資産売却益15億9千4百万円等を計上し、税金等調整前当期純利益は28億7千9百万円(同19.8% 増)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億6千8百万円(同3.3%増)となった。

 油研工業2023年3月期データ

 2022年度における世界経済は、中国でのゼロコロナ政策は転換されたものの、上海等でのロックダウンの 影響、ウクライナ危機の長期化を背景に、資源価格高騰による物価上昇、海上輸送のコンテナ不足、半導体不足等、予断を許さない状況となっている。わが国経済においても、新型コロナウイルス感染症の影響は、ウィズ コロナ政策の下、感染対策・感染対応の進展等により、経済活動の正常化が進みましたが、海外景気の減速リス ク、エネルギー価格の高騰、物価上昇、急激な為替変動等、先行きは不透明な状況となっている。

■今後の見通し

 今後の見通しについては、2024年3月期の世界経済は、インフレ進行に伴う金融引き締めに注力する欧米では景気後退懸念が指摘され、牽引役が期待される中国経済の回復もゼロコロナ政策解除から正常化に向かうのは今年後半と予想され、依然として不透明な状況が続くことと見込まれている。

 2024年3月期(2023年度)の連結業績については、売上高290億円(前期比1.1%増)、 営業利益11億円(2.6%減)、経常利益10億円(21.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億5千万円(52.5%減)を予想している。

 油研工業の2023年3月期決算短信