鍛圧機械、23年4月の受注は8.5%減の288.4億円

 日本鍛圧機械工業会は 5月12日、2023年4月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は288.4億円と、前年同月比で8.5%減となった。昨年の同時期がコロナ禍からの急激な回復基調もあり、比較的高水準だったこともあるが、 プレス系・板金系ともに輸出でのマイナス幅が大きく、ウクライナ問題や対中国半導体輸出規制等と世界経済への不安定要素が顕在化してきている模様である。

 機種別によると、プレス系機械が133.8億円で17.3%増となった。中型プレス53.5%増、大型プレス27.3%増、超大型横ばい、油圧プレス22.8%増で、小型プレス、フォーミンクはマイナスだった。板金系機械は89.3億円で32.5%減であり、パンチンク31.9%減、プレスブレーキ27.5%減、レーザ・プラズマも36.1%減となった。

 国内は149.1億円、前年同月比12.8%の増となったが、自動車関連のみ2.6倍と大幅に伸びた一方、鉄鋼、金属、一般機械、電気はいずれもマイナスだった。

 輸出は74.0億円、前年同月比35.2%減となった。中国向け0.3%増、韓国・台湾向け18.4%増、東南アジア向け34.7%増で、北米向け55.5%減、欧州向け65.5%減、インド向け6.9%減だった。

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