三菱重工業が5月10日に発表した2023年3月期(2022年度)業績によると、連結受注高は、航空・防衛・宇宙セグメント及びプラント・インフラセグメントが減少したものの、エナジーセグメント及び物流・冷熱・ドライブシステムセグメントが増加し、前年度を4,335億円(前期比10.7%増)上回る4兆5,013億円となった。売上収益は、物流・冷熱・ドライブシステムセグメントをはじめ全てのセグメントで増加し、前年度を3,425億円(8.9%増)上回る4兆2,027億円となった。
事業利益は、エナジーセグメントが減少したものの、航空・防衛・宇宙セグメント、プラント・インフラセグメント及び物流・冷熱・ドライブシステムセグメントが増加し、前年度を330億円(20.7%増)上回る1,933億円となり、税引前利益も前年度を174億円(10,0%)上回る1,911億円となった。また、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年度を169億円(14.9%)上回る1,304億円となった。
2022年度における世界経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進んで堅調な成長を続け、日本経済も、ウィズコロナの下で個人消費と設備投資を中心に緩やかに持ち直した。一方、資源価格上昇を受けたインフレ圧力の強まりや、欧米での急速な金融引締め、ロシアによるウクライナ侵略、米中の対立をはじめとする国際情勢の緊張など、今後の先行きにはなお懸念が残る状況となっている。
■2023年度の業績見通し
2023年度の業績は、売上収益4兆3,000億円(前期比1.0%増)、事業利益3,000億円(同24.8%増)、税引前利益2,900億円(同51.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,900億円(同5.7%増)の見通し。
(未確定外貨に係る円の対ドル、ユーロの為替レートの前提は、1ドル130円、1ユーロ140円)
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