三菱ガス化学グループ、タイで半導体パッケージ用BT積層材料の生産能力を増強

 三菱ガス化学(東京都千代田区)は5月8日、BT積層材料の生産子会社であるMGCエレクトロテクノ(福島県西白河郡、以下、ET)の子会社であるMGC ELECTROTECHNO(THAILAND)CO., LTD. (タイ王国 RAYONG県 WHA EASTERN SEABOARD 工業団地内、以下、ETT)における半導体パッケージ用BT積層材料の生産能力増強を決定したと発表した。

 三菱ガス化学グループは、国内のETに加え、事業継続計画(以下、BCP)対応の観点からタイ王国にETTを設立した。これまで、ETは、マザー工場として新製品の量産化、先端・高性能・少量多品種の生産を担当し、ETTは主に大量少品種の生産を担当し、グループ一体となって2013年から2拠点体制にてBT積層材料のグローバルな供給体制を構築してきた。

 今後、あらゆるモノが繋がっていく社会の実現は必然であり、それを支える5G、Beyond 5G、そして6Gといった通信技術が確実に進展していくこと、及び、当該技術によってやり取りされる膨大な情報を処理・保存する必要があることから、中長期における電子業界、半導体市場、ひいては半導体パッケージ市場の成長は確実視されている。

 今回は、ETTに建屋を新設し、第1期工事と同水準の設備を導入することでETTの能力を現有能力の約2倍とし、今後、半導体市場の成長と共に復活する需要に充分・確実に応え、また、新規案件を積極的に獲得することで当社事業の拡大を推進していく。

 三菱ガス化学グループは今回の生産能力増強により、ETはマザー工場としての機能強化を図り、ETTは量産品の効率性の高い生産体制を増強していくことを基本方針に、BCPの更なる強化を進め、今後もグローバルに拡大を続ける半導体市場からの多様化する要求に迅速に対応すると共に、高機能な製品を安定的に供給していく。

<MGC ELECTROTECHNO(THAILAND)CO., LTD. の概要>

社長 :松本博之
所在地 :500/128 Moo3, Tambol Tasit, Amphur Pluak Daeng,Rayong Province 21140, Thailand
資本金 :7.1億タイバーツ
設立 :2012年1月
出資比率 :MGCエレクトロテクノ株式会社 100%
着工 :2024年4月
営業運転 :2025年10月開始(予定)

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