アズビル、タイ生産子会社に新工場棟建設

海外事業拡大に向け、グローバル生産体制を強化

 アズビルは5月8日、海外事業展開に合わせたグローバル生産体制のさらなる拡大・強化を図るため、タイのチョンブリー県にある生産子会社、アズビルプロダクションタイランド(海外拠点)に新工場棟を建設すると発表した。

 アズビルプロダクションタイランドは、2013年の創業以来、10年にわたってものづくり技術の向上に取り組み、生産品目を拡大させてきた。現在、生産品目は、工業向け温度調節計、各種センサから空調用コントローラまで多岐にわたっている。また、東南アジア諸国、東アジア各国に向けた製品の生産、直接の出荷拠点として重要な役割を担っている。

 新工場棟建設は、アズビルグループの海外事業拡大に合わせて見込まれる需要の拡大に対応するとともに、工業市場向けの電磁流量計、差圧発信器といった高度な生産技術を要する多様な製品を求める海外の顧客のニーズに応えるため、さらなる生産能力の強化、生産品目の拡大を図るもの。

 アズビル グループは、1994年に最初の海外生産拠点としてアズビル機器(大連)を、2013年にはアズビルプロダクションタイランドを設立し海外における生産能力の拡大を図ってきた。また、高度な生産技術の開発や自動化を進めるため、2019年には湘南工場と研究開発拠点の藤沢テクノセンターを連携させたマザー工場を本格稼働させ、日本・中国・タイを3極としたグローバルな生産体制の強化してきた。海外生産比率は、2010年以降拡大を続けており、3年後の2025年には30%台半ばを計画している。

<アズビルプロダクションタイランドの新工場棟概要>
建築面積 : 6,069m2 、3階建て
延床面積 : 15,064m2
投資金額 : 391,000,000タイバーツ(約15億円)
建設完成時期 : 2024年春

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