ナブテスコが4月28日に発表した2023年12月期第1四半期連結累計期間(1〜3月)の業績によると、売上高は、精密減速機において産業用ロボット向けの高い需要が継続したことに加え、航空機器、舶用機器でも需要が好調だったことから、82,193百万円(前年同期比16.8%増)となった。営業利益は5,779百万円(同15.7%増)となり、売上高営業利益率は7.0%となった。また、㈱ハーモニック・ド ライブ・システムズの株価変動に伴う評価益等を計上したこと により、税引前四半期利益は10,825百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は6,699百万円となった。
■セグメント別概況
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の受注高は、 前年同期比4,349百万円(△11.2%)減少し 34,318百万円となった。売上高は、同6,789百万円(21.7%)増加し38,082百万円、営業利益 は、同137百万円(3.6%)増加し3,972百万円となった。
精密減速機は、前年に引続きEV関連への高い設備需要により、大型の産業用ロボット向け需要が好調であったことから、売上高は前年同期比で増加となった。
建設機械向け油圧機器は、中国市場において需要低迷が続いたものの、欧米、東南アジア市場での需要が堅調に推移し、売上高は前年同期並みとなった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の受注高は、 前年同期比2,442百万円(13.4%)増加し 20,681百万円となった。売上高は、同2,137百万円(14.5%)増加し16,853百万円、営業利益 は、同392百万円(37.0%)増加し1,452百万円となった。
鉄道車両用機器は、国内市場で新車向け投資の抑制が継続し、売上高は前年同期比で減少となった。
航空機器は、防衛省向け及び民間航空機向けともに需要が回復基調となり、売上高は前年同期比 で増加となった。
商用車用機器は、国内における顧客の減産影響が緩和したことから、売上高は前年同期比で増加 となった。
舶用機器は、国内外ともにMRO(Maintenance, Repair, Overhaul)に加え新造船向け需要も好調 に推移し、売上高は前年同期比で増加となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、 前年同期比79百万円(△0.3%)減少し 25,661百万円となった。 売上高は、 同1,668百万円(7.7%)増加し23,203百万円、 営業利益 は、同263百万円(11.5%)増加し2,543百万円となった。
自動ドア事業は、国内外の建物用ドア需要が堅調に推移したことに加え、為替効果により売上高 は前年同期比で増加となった。
<その他>
その他の受注高は、前年同期比1,684百万円(△30.9%)減少し3,766百万円となった。売上 高は、同1,214百万円(42.7%)増加し4,055百万円、営業利益は、同480百万円増加し405百万円となった。
包装機は、電子部品不足による影響が一部緩和したことにより、売上高は前年同期比で増加となった。
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