日本建設機械工業会は4月27日、2023年3月と2022年度(2022年4月~23年3月)の出荷実績を発表した。それによると、2022年度は前年度比19.4%増の3兆4,768 億円なり、2 年連続で最高を更新した。2022 年度通期の建設機械出荷金額は、内需は 6.0%増加の 1 兆 573 億円、外需は26.5%増加の 2 兆 4,196 億円となった。その結果、内需は2年連続の増加、外需も2年連続の増加となった。総合計でも 19.4%増加の 3 兆 4,768 億円と、1990 年の調査開始以来の最高金額を2年連続で更新した。
■内需は6.0%増の1兆573億円、2年連続の増加
機種別に見ると、トラクタは 5.8%増加の1,132億円、油圧ショベルは 5.3%増加の 3,204億円、建設用クレーンは14.4%増加の1,917億円、基礎機械は7.6%増加の372億円、油圧ブレーカ・圧砕機は7.4%増加の243億円、その他建設機械は12.6%増加の805 億円と6機種が増加した。また、補給部品も3.9%増加の1,373 億円増加となった。
■外需は26.5%増の2兆4,196億円、2年連続の増加
機種別に見ると、トラクタは 31.7%増加の2,843億円、油圧ショベルは30.5%増加の 9,656億円、ミニショベルは 23.5%増加の4,070億円、建設用クレーンは 30.3%増加の 938億円、道路機械は 15.0%増加の412億円、コンクリート機械は 13.6%増加の12億円、油圧ブレーカ・圧砕機15.5%増加の118 億円、その他建設機械は26.8%増加の3,256 億円と8機種が増加した。また、補給部品も 15.3%増加の2,854億円増加となった。
■最大輸出先の北米は49.4%増加
地域別に見ると、全9地域中、中国、CIS その他東欧を除いた7地域で増加した。3 大輸出先(アジア、欧州、北米)の中でも、最大輸出先である北米は 49.4%増加と大きく増加した。
■油圧ショベル国内出荷台数は4.5%減の24,760台
2022年度の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ12,710台(前年度比4.8%増加)、油圧ショベル24,760台(同4.5%減少)、ミニショベル27,106台(同5.0%減少)、クローラクレーン343台(同8.8%減少)、ラフテレーンクレーン1,189台(同11.1%減少)、アスファルトフィニッシャ481台(同:5.7%減少)――となった。
そのほか、トラック搭載型クレーン他は、10,339台(同15.4%減少)、高所作業車13,578台(同34.4%増加)となった。
< 2023年3月度の建設機械出荷金額>
2023年3月の建設機械出荷金額は、内需は 2.9%増加の1,257億円、外需は23.3%増加の2,699億円となった。その結果、内需は9カ月連続の増加、外需は 29カ月連続の増加となった。総合計では 16.0%増加の3,957億円となり、29 カ月連続の増加となった。
■内需は2.9%増の1,257億円、9カ月連続の増加
機種別に見ると、トラクタは 24.9%増加の109 億円、油圧ショベルは9.7%増加の389 億円、ミニショベルは18.3%増加の100 億円、コンクリート機械は 8.3%増加の48億円、基礎機械は12.4%増加の42 億円、その他建設機械は 10.1%増加の101 億円と6機種が増加となった。
■外需は23.3%増の2,699億円、29カ月連続の増加
機種別に見ると、トラクタは 23.4%増加の332億円、油圧ショベルは38.2%増加の 1,181億円、ミニショベルは28.2%増加の475億円、道路機械は12.1%増加の47億円、基礎機械は17.8%増加の8億円、油圧ブレーカ・圧砕機は2.8%増加の11億円、その他建設機械は16.5%増加の349億円と7機種が増加となった。
■ 27 カ月連続で増加、アジアが25カ月連続で増加
地域別に見ると、北米が27カ月連続で増加、アジアが25カ月連続で増加するなど、 全9地域中、中国、CISその他東欧を除いた7地域で増加した。
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