㈱MORESCOは4月13日、持分法適用関連会社である無錫德松科技有限公司にて同日開催された臨時株主総会において、無錫市当局による、工場用地の収用に応じることを決議したと発表した。
無錫徳松科技有限公司の所在地である中華人民共和国江蘇省無錫市新呉区周辺は、都市化や商業用地化が進み区画整理の対象となっており、当該地域での生産活動継続が困難な状況となっていた。
今回、無錫市当局より、2023 年 12 月 31 日までに現所在地からの立ち退きを要求され、MORESCOはこれに応 じることを決議した。
<収用対象会社の概要 >
名称:無錫德松科技有限公司
所在地:中国江蘇省無錫市新呉区長江路 28 号
代表者の役職・氏名:董事長 瀬脇信寛
事業内容:特殊潤滑油およびホットメルト接着剤の製造
出資金:3 百万米ドル
設立年月日:2001 年3月
株主および持分比率:MORESCO 50% 徳淵科技有限公司50%
MORESCOと当該会社との関係:
資本関係 MORESCOの持分法適用関連会社。
人的関係 当社役員2名およびMORESCO従業員1名が役員を兼任している。
取引関係 MORESCOから材料の支給取引がある。
■今後の見通し
同国における特殊潤滑油の生産は、現在浙江省海寧市に建設中の莫莱斯柯(浙江)功能材料有限公司に、2023 年 11 月末までに移管していく予定。本件については、これに係る決定等がなされた時点で改めて発表する。
上記の収用により、当局より補償金が支払われる見込み。また一方で、生産拠点移管に伴う費用が発生する見込みだが、その金額は現在精査中。連結業績に与える影響としては、2025 年2月 期に持分法による投資利益の計上を見込んでいるが、今後その影響額が明らかになった時点で速や かに開示する。