・地域の未利用間伐材活用による地産地消型再生可能エネルギーの供給
丸紅は4月13日、大成建設とともに、北海道石狩市の石狩湾新港地域において、共同で出資する特別目的会社「石狩地域バイオマス発電株式会社」を通じ、発電出力9,950kWの木質専焼バイオマス発電所(石狩地域バイオマス発電所)を建設、運営すると発表した。
事業は、北海道道央地区を中心とした地域の未利用間伐材等を発電燃料として使用することで、地産地消型の再生可能エネルギーの供給を可能にするもの。石狩市より地域資源バイオマス発電設備の認定※1を取得しており、農山漁村活性化への貢献も期待される。また、信金中央金庫(東京都中央区)及び北海道内5信用金庫と融資契約を締結し、初回融資が実行された。
今後、石狩市、燃料供給者と緊密な連携を図るとともに、2026年1月の運転開始を目指して、関係各所の協力を得ながら、計画を進めていく。
丸紅は国内に6件の木質バイオマスを燃料とする発電所を開発、運営中であり、同事業は、2023年4月2日に商業運転を開始した、ぎふ西濃グリーンパワー合同会社が運営する「ごうどバイオマス発電所」に続く、2件目の国産材のみを使用したバイオマス発電所となる。丸紅は中期経営戦略「GC2024」においてグリーン事業の強化を掲げており、国内外で培った電力事業の知見を活かし、今後も再生可能エネルギー事業を推進していく。
<石狩地域バイオマス発電所の概要>
所在地:北海道石狩市新港中央二丁目730番地1(石狩湾新港工業団地内)
発電出力:9,950kW
想定年間発電電力量 :約8,000万kWh(一般家庭約2.5万世帯分に相当)
燃料種別:木質チップ(国産材100%)
工事開始予定:2023年11月
運転開始予定:2026年1月
<石狩地域バイオマス発電株式会社の概要>
本社所在地 :北海道石狩市新港中央二丁目196番地1
代表者:代表取締役 成田 正士(丸紅クリーンパワー株式会社)
事業内容:木質専焼バイオマス発電所の建設および電力の供給販売 等
出資比率:丸紅クリーンパワー株式会社※2(50%)、大成建設株式会社(50%)
※1地域の未利用資源を活かし農山漁村の活性化に寄与するエネルギー事業を認定するもの。
※2丸紅の100%子会社