日立造船、岐阜羽島衛生施設組合よりごみ焼却施設の建設・運営事業を受注

 

 日立造船は4月12日、同社を代表とする企業グループご、、岐阜羽島衛生施設組合(管理者:柴橋 正直 岐阜市長、構成市町:岐阜市・羽島市・岐南町・笠松町)より DBO(Design:設計 /Build:建設/Operate:運営)方式による「次期ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。

 同組合が所有するごみ焼却施設は 2016 年 4 月から稼働を停止しているため、同組合の各構成市町の現在のごみ処理は、岐阜市は同市が所有するごみ処理施設で、他の市町は県外の民間施設 に委託する形で行われている。

 本件は、同組合の構成市町の安定的かつ継続的なごみ処理体制を再構築するために、「安全で 安心できる施設」「周辺環境に調和した施設」「資源およびエネルギー回収に優れた施設」など の基本方針の下、新たなごみ処理施設(ストーカ式焼却炉、処理量:130 トン/日(65 トン/日× 2 炉)、エネルギー回収率:16.5%以上)を羽島市福寿町に建設するもの。

 本件の受注に当たっては、地域住民との信頼関係の構築、廃棄物処理で得られる余剰エネルギ ーの有効活用、地球温暖化対策に資するエネルギー使用量の削減や二酸化炭素の排出抑制策、災 害対策における浸水対策や早期復旧策に関わる内容などの提案が高く評価された。

 また、施設の外観デザインとして、煙突には「2018 年度グッドデザイン賞※」を受賞した日立造船開発の「次世代煙突(膜煙突)」が採用されており、シンボリックな要素が取り入れられ、ごみ 処理施設の印象の転換や地域に親しまれる施設となることが期待されると評価された。

 日立造船は、1965(昭和 40)年に日本初のごみ焼却発電施設を大阪市に納めて以来、グループ累計で国内 500 件以上のごみ焼却施設を納めている。ごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1 つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されている。日立造船はこれからもごみ焼却 発電施設の普及や研究開発などを通じて、地域循環型社会の形成に努めていく。

※グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が授与するもので、人がなんらかの理 想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰。「優れた デザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業の発 展を同時に後押ししようとするもの。

<受注概要>
発注者:岐阜羽島衛生施設組合(管理者:柴橋 正直岐阜市長、構成市町:岐阜市・羽島市・岐南町・笠松町)

グループ構成:代表企業 日立造船株式会社 中部支社
構成員:株式会社市川工務店、日東工業株式会社、Hitz 環境サービス株式会 社、株式会社高島衛生、株式会社技研サービス

協力企業:株式会社フジタ 名古屋支店、三重中央開発株式会社、中部リサイ クル株式会社

 建設地:岐阜県羽島市福寿町平方地区

処理能力:130トン/日(ストーカ式焼却炉:65トン/日×2炉、エネルギー回収率:16.5%以上)

事業期間:設計・建設期間 2023年3月~2027年3月末、運営期間 2027年4月~2047年3月末
受注金額:306億6,300万円(税抜き)

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