サンケン電気、新潟県小千谷市に生産子会社

 サンケン電気 (埼玉県新座市)は4月7日、EVとトラクションモータ用パワーモジュール(以下、当該製品)について、 納入先である海外ティア1からの今後の需要増加に応えるために新たな工場を日本国内に設置することとし、 そのための生産子会社である新潟サンケン(新潟県小千谷市)の設立を決定したと発表した。

 サンケン電気は、グローバルに成長が見込まれる EV 市場に向けたパワー半導体事 業の強化を進めている。現在推進中の中期経営計画の重点目標のひとつとして「成長戦略の実現」を設定しており、サンケンコアの成長戦略実現のための要であるパワーモジュール製品において、高信頼性・高密度・高放熱といった特徴を有するラインアップ強化に取り組んできた。こうした中、成長戦略の柱のひとつであるパワーモジュール製品は、納入先から提示される将来に向けた継続的な需要増加が次第に明らかとなって来たことから、生産能力の一段の増強を計画し、このほど新潟県内に新会社を設立することとなった。

 新会社は、㈱JS ファンダリ新潟工場の既存の半導体生産工場用の建屋を賃借して活用することで、生産立ち上げまでの期間について大幅に短縮を図る計画。これにより、新会社における量産は、2024 年後半の開始を予定しており、次期中期経営計画の最終年度 26 年には年間 300 万個の生産体制を整える。

 今後、二酸化炭素の排出量削減に向けた世界各国の環境対応への動きが加速していく中で、EV 車両の生 産量増大が見込まれる。こうした EV ビジネスへの需要を背景に、サンケン電気の成長ドライバーとなるパワーモジュール製品の生産体制は、グループ全体で将来的に年間 1,000 万個の生産を目指していく。

<設立する子会社の概要>
名称:新潟サンケン株式会社
所在地:新潟県小千谷市千谷甲3000番地
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 八木 健二
事業内容:電子部品およびデバイスの製造および販売
資本金:9,500万円
設立年月日:2023年5月16日(予定)
大株主及び持株比率:サンケン電気100%

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