コマツ、東京・赤坂の本社ビルを建て替え、2026 年9 月竣工を予定

 コマツは4月4日、コマツ本社ビル(東京都港区赤坂)の建て替えおよび建て替え期間中の一時移転を決定したと発表した。2024年1月より一時移転を開始するとともにビル建て替え工事に着手し、2026 年9 月に竣工を予定している。

 コマツ本社ビルは、1966年竣工以降57年が経過しており、老朽化やオフィスとしての機能低下が進んでいる。建て替えにより、グローバル本社としてのハブ機能を強化し、全世界のコマツグループ拠点との情報共有、意思決定、執行のスピードアップを図る。新社屋では新型コロナウイルスを経て定着したリモートワークなどの多様な働き方にあわせた執務エリアを実現する。産学・産産連携やオープンイノベーションの拡大など、イノベーションセンターとしての機能強化を図るほか、持続的成長を支える優秀な人材の確保を推進するため、グローバル本社を採用の重要拠点と位置づけ、リアルとオンラインを駆使した採用イベントなど、コマツを体感、体験できる機会を拡充する。これらの取り組みにより、ダイバーシティ&インクルージョン推進、人材エンゲージメント向上による多様性に富む人材基盤充実などを図り、社会や外部環境の変化に柔軟に対応できるレジリエントな企業体質構築を目指す。

【本社一時移転先】
①所在地:東京都港区海岸1丁目2-20 汐留ビルディング
②移転期間:2024年1月~2026年12月(予定)

 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。

【コマツ新本社ビルの特徴】
1.グローバル本社としてのハブ機能・コーポレートブランド発信力の強化
 グローバル本社のハブ機能を強化し、世界中のコマツグループの拠点とリアルタイムでつながるオンライン環境を整備することで情報共有、意思決定、執行のスピードアップを図る。またすべてのステークホルダーとのコミュニケーションを向上させるため、国内外の生産拠点や国際見本市などの展示会の現場と中継したリアルとオンラインのハイブリッド形式でのイベントを開催するなど、コーポレートブランド発信力を強化する。

2.イノベーションセンターとしての機能強化
 産学・産産連携先の大学・研究所やスタートアップ・ベンチャーなどとの連携強化のため、リアルで迎え入れ、集まることができる環境としてオープンイノベーションエリアを設置するとともに、全世界のコマツの拠点ともオンラインでつながりやすい環境を整備し、コマツの取り組みをハイブリッドで体感しながら、共創・協業活動を活性化することを狙う。

3.人材確保
 コマツの持続的成長の実現を支える優秀な人材確保のため、グローバル本社を採用の重要拠点と位置づけ、リアルとオンラインを駆使した新たな採用イベントやインターンシップなど、コマツを体感、体験できる機会を拡充する。

4.省エネと創エネの取り組みでカーボンニュートラルを推進
 コマツは中期経営計画において、2030年目標として2010年比でCO2排出量の50%削減を掲げ、2050年にCO2の排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルをチャレンジ目標として設定している。建て替えにより、CO2排出量削減にも配慮した設計を採用し、建屋環境性能の向上や木材の積極活用を図り、「ZEB Ready」※を達成する。更に太陽光や地中熱などの再生可能エネルギーを採用することで、2050年カーボンニュートラル実現に寄与するよう取り組んでいく。

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