・完全現地生産機の第1弾ホブ盤「GPH15A」発売
・日本国内トップを誇る品質・技術をローカライズして使い易く・お求め易く
・第 18 回中国国際工作機械展覧会(CIMT2023)で初披露
日本電産グループの日本電産(ニデック)マシンツール(滋賀県栗東市)は3月28日、2022 年 3 月に設立した尼得科机床(浙江)有限公司*1(以下平湖工場)で完全現地生産・現地供給する工作機械の第一弾としてホブ盤「GPH15A」を4月から販売すると発表した。電気自動車やロボットの製造に欠かすことのできない歯車工作機械を中国国内にスピーディに供給。併せて、歯車加工に必要な切削工具の平湖工場での生産・サービス体制も整え、機械と工具をワンストップで提供。同国の旺盛な歯車需要に素早く応えるのが狙い。
今回発売するホブ盤「GPH15A」は、4 月 10 日(月)から 15 日(土)まで北京市で開催される第 18 回中国国際工作機械展覧会(CIMT 2023)で初披露し、本格的に販売を開始する。
ホブ盤「GPH15A」 は、自動車・二輪車、ロボット等に多く用いられる最大直径 150mm の歯車に対応したドライカット専用機で、加工時に切削油を使用しないため環境負荷低減に大きく貢献する機械。主軸回転数 2,000 min-1、テーブル回転数 300 min-1、加工精度 ISO5 級*2 の能力を持ち、当社ロング・ベストセラー機であるホブ盤 GE15A と同等の高速・安定加工と精度、品質を保証する。また、構造解析を行った主要ユニットの最適設計により、周辺装置の無駄のない配置と自動化に対応できるようコンパクト化を図っている。併せて、オペレーターの負担軽減を目的に、日常メンテナンスの向上や万全な切粉対策、「対話式おまかせソフト」による簡単プログラムミングといった機能も充実させている。さらにはユーザの仕事量や生産現場の環境等に柔軟に対応できるよう GE15A でオプションとしていた一部機能を標準仕様にし、納入後の自動化・省人化、高精度歯車加工への生産切り替えを容易にしている。
切削工具については、4月から小モジュールホブ、ピニオンカッタの中国現地生産を開始。また、刃付け、リコーティングといったアフターサービスも合わせて中国でスタートさせる。今後、取扱品目・サービスを充実して、歯車加工に関する機械と工具をワンストップで提供していく。
世界的な需要が見込まれる電気自動車やロボットを中心に、それらの製造に欠かすことのできない歯車工作機械と切削工具を中国国内で素早く生産・供給できる体制を整え、同国をはじめ世界のものづくりに貢献する。
*1 尼得科机床(浙江)有限公司:2022 年3月設立。中国における 工作機械及び切削工具の製造・販売・アフターサービス
*2 同社標準テストピースでの評価