NECファシリティーズ、体験型の社員向け研修施設をNEC我孫子事業場に新設

 NECファシリティーズ(東京都港区)は3月30日、体験型の社員向け研修施設「FM-Base(エフ・エム・ベース)」をNEC我孫子事業場(千葉県我孫子市)に新設することを決定したと発表した。2024年5月の稼働開始を目指す。

 NECファシリティーズは半導体・電子部品、医薬品、化学などの工場施設運営のアウトソーシングを行っており、これを支える人材の早期育成を目的に研修施設を新設する。NECファシリティーズは、「FM-Base」を施設運営に関わる受託ビジネスの拡大を目指す重要拠点と位置づけ、熟練技術者の運用ノウハウを伝承するとともに、DXによる価値評価・検証も実施する予定。

 中長期的な需要拡大が予測される電気自動車(EV)や蓄電池向けに使われるパワー半導体を筆頭に、半導体・電子部品やその関連産業は製造拠点を国内に移転する動きがある。これに伴い、工場の建設・拡張工事や施設の管理・運用を担う人材の需要が高まる一方で、知見を有する熟練者の高齢化などの課題が顕在化している。

 NECファシリティーズは半世紀もの間、半導体・電子部品の製造工場を中心に施設運営の知識・ノウハウを有する人材を育成し、顧客の工場・施設を運営するアウトソーシング事業を展開してきた。

 このような状況のもと、NECファシリティーズは人材育成を従来のOJT(On-the-Job-Training)より短縮する必要があると判断し、研修施設の新設を決定した。

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