㈱荏原製作所(以下:荏原)は3月28日、熊本県より氷川排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備の新設工事を受注したと発表した。
■背景
熊本県中部に位置する本地域では、かんきつ類や、もち米、い草などを特産とする農業経営が展開されている。平坦地であるため一度雨が降ると多くの水が排水路に流れ込み、農地や道路、宅地に水があふれやすいという特徴があることから、排水機場は農業だけではなく住民を守るために大きな役割を担っている。これまで稼働していた旧氷川排水機場の老朽化により、近隣に本機場が建設される。
■概要
今回の工事は、建設後約40年が経過した旧氷川排水機場に代わる新たな機場に、大型ポンプ4台を設置するもの。ポンプの総排水量は1分間に1560m3で、標準的な25mプールの水※1を約23秒で一杯にする能力を持つ。
■今後の展開
荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指していく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
<工事諸元>(抜粋)
横軸斜流ポンプ(1650HZGM型):Φ1650mm×6.50m3/s×4.0m×340kW 4台
工期:2023年3月1日~2025年3月14日
施工場所:熊本県八代郡氷川町鹿野地内
※1:600m3とした場合