ABB、米国でロボット工場を拡張

 ABB :2023年3月16日

・2,000万ドル(約26億円、130円換算)の投資により、既存のオーバーンヒルズ工場での生産能力を増強、ABBの米国リーダーシップを強化

・新たに拡張され、高度に自動化された施設は、ミシガン州での新規雇用を創出

・2023年11月に、最新の自動化、高度化された製造工程を備えた拡張施設をオープン予定

 本日、ABBは、ミシガン州オーバーンヒルズにある既存の北米ロボット本部と製造施設の拡張工事を開始し、最大の顧客市場の一つである米国への取組みを強化しました。このプロジェクトは2023年11月の完成を目指し、2,000万ドルの投資を行います。この拡張により、同地域で72人分の高度な技術を要する新規雇用が創出され、この事業は45万ドルのミシガン州ビジネス開発プログラム実績ベースの助成金により支援されます。

 ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業のプレジデントであるサミ・アティアは、「今回の投資は、米国で最先端のロボットソリューションを開発・製造するABB ロボティクスのグローバルリーダーシップを加速させる重要なステップとなります」と述べています。「労働力不足、不確実性、生産のニアショアリングおよびリショアリング、より持続可能な事業運営への要望といった世界的なメガトレンドが加速する中、効率性と柔軟性を高めながら回復力を築くために自動化に目を向ける企業は増えています。私たちの拡張された施設は、米国および南北アメリカ全域のお客さまにより良いサービスを提供し、革新的な自動化ソリューションへのアクセスを提供することになるでしょう」

 ABBは、2010年以降、すでに140億ドルを米国に投資しており、今回のロボティクス本部と工場への投資は、米州のお客さま、特に電気自動車、ヘルスケア、パッケージング、物流などの成長分野のお客さまに利益をもたらすことになります。今回の拡張は工場の生産能力を大幅に向上させ、ABBロボティクスが2022年6月に欧米の経営者1,610名を対象に行った調査で明らかになった、生産を自国に近づけることを検討している米国企業の70%からの自動化への需要増加に対応するものです。

 グレッチェン・ウィットマー ミシガン州知事は、「ABBの2,000万ドルの投資により72名の雇用が創出され、ミシガン州の経済の勢いが増し、ロボットとオートメーションの未来をリードし続けることになるでしょう」と述べています。「ABBロボティクスのような企業と地元のパートナーの支援のおかげで、私たちは州のあらゆる地域に雇用と投資をもたらし続け、コミュニティを活性化し、未来の経済を構築することができます」

 ABB ロボティクスは、1993年に538,000平方フィートの建物に入居し、2015年に製造工場を開設、北米のロボット製造拠点に完全にコミットした最初のグローバル産業ロボット企業となりました。工場の拡張と自動化の利用拡大により、ジョージア州アトランタにあるABBロボティクス・パッケージング&ロジスティクス本部とテキサス州ヒューストンのテキサス医療センターにあるロボティクス・ライフサイエンス&ヘルスケアハブをサポートし、新しい雇用を創出します。ABBは、オーバーンヒルズに既に約350名の従業員を擁しています。

 ABBは米国内において、全国に40以上の拠点を持ち、2万人以上の従業員を擁しています。

 ABB米国ロボティクスディビジョンプレジデントのジョン・ブブニコビッチは、「今回の拡張施設では、AI対応ロボットとスマートデジタル製造システムが、最先端の顧客ソリューションの生産・製造をサポートし、最先端のテクノロジーを提供します」と述べています。「オートメーションの世界的リーダーにふさわしい米国の製造拠点と本社を作りながら、最高のオートメーション人材を引きつけ、保持し、育成するための努力を充実させるために、敷地のほぼすべての面がアップグレードされます」

 この投資により、最新のデジタル技術と自動化技術を導入し、米州のために米国で次世代ロボットを製造し、納品プロセスの合理化とリードタイムの短縮を実現します。米国、カナダ、メキシコ、南米のお客さまに納入されるロボットの90%近くが、まもなくオーバーンヒルズで製造されることになります。この工場では、デジタル接続およびネットワーク化され、インテリジェントな自律移動ロボットが活躍するフレキシブルなモジュール式生産セルが活用されます。AIを搭載したロボットシステムは、ネジ打ちや組立て、マテリアルハンドリングなどの作業を担い、これらの作業から人を解放し、よりやりがいのある仕事を可能にします。

 ABB(ABBN:SIX Swiss Ex)は、より持続可能で資源効率の高い将来を可能にする電化と自動化の技術リーダーです。同社のソリューションは、エンジニアリングのノウハウとソフトウェアを結びつけて、モノの製造、移動、動力供給、運用を最適化します。130年以上の卓越性を基に、ABBの約105,000人の従業員は、産業変革を加速させるイノベーションの推進に取り組んでいます。

 ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーションは、ロボット、自律型移動ロボット、マシンオートメーションソリューションを網羅し、価値を創造するソフトウェアによって設計、編成された包括的かつ統合的なポートフォリオを持つ唯一の企業です。自動車からエレクトロニクス、ロジスティクスまで、あらゆる規模、あらゆる分野の企業が、より弾力的で柔軟、かつ効率的になるための支援を行っています。ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーションは、未来のコネクテッド&コラボレーティブな工場への移行を目指すお客さまをサポートします。このビジネスエリアは、53カ国以上、100以上の拠点で11,000人以上の従業員を擁しています。 go.abb/robotics

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。