フェローテックHD 、熊本県大津町の生産新拠点で地鎮祭、2024年5月竣工予定

・半導体製造装置向け部材、サービスの事業展開を準備中

 ㈱フェローテックホールディングス(東京都中央区)は3月13日、中長期で半導体産業の投資が活発化し、需要拡大が見込める「九州シリコンアイランド」の中心となる熊本県の大津町に半導体製造装置向け部材・サービスの新拠点(熊本県菊池郡大津町杉水一ノ迫 2985 番1)を構築する予定だと発表した。3月2日 、生産新拠点用地で地鎮祭を執り行い、同社の賀賢漢社長を始めとする同社関係者、熊本県関係者、大津町関係者、その他ゼネコン関係者、メディア関係者などが参列した。着工式は2023年8月、竣工式は2024年 5月、本格操業は2024年6月 の予定。

 展開事業である「石英製品」、および「装置部品洗浄サービス」の投資や生産規模については現在検討中で、後日開示が可能なタイミングで改めて発表予定。従業員は当初100名規模を予定しているが、事業規模に応じた増員も随時検討の予定。

■石英製品とは
 高熱処理や化学処理が頻繁に行われる半導体製造工程において、超高純度のシリカガラスからなる石英製品は同社の主力製品の一つ。ウエーハの薄膜生成や拡散プロセス、その他搬送、洗浄工程などの治具、消耗材として利用され、微細化、高純度化の進む半導体プロセスにおいて重要な役割を担っている。半導体製造装置メーカーや半導体デバイスメーカーなどが主要な顧客となる。現在の同社グループの生産拠点は、国内の山形、および中国の杭州、常山、東台にあり、今後は2023年11月竣工を予定しているマレーシア(クリム)工場での生産展開も計画してる。

■装置部品洗浄サービスとは
 同社では、半導体とFPD(有機EL・液晶パネル)製造装置の部品洗浄サービスを中国国内で展開している。 純水洗浄、超音波洗浄のほかにサンドブラスターやプラズマ溶射装置も完備している。半導体デバイスメーカー、FPDメーカーでは生産稼働に応じて、装置や装置部品などに付着した汚れを定期的にクリーニングする要望があり、同社はこのニーズに応えている。現在の生産拠点は中国の銅陵を中心に、上海、天津、大連、四川(内江)、広州の計6か所に構えている。

<株式会社フェローテックホールディングス会社>
同社(東証スタンダード:6890)は、1980年に設立され、磁性流体および磁性流体シール製品の技術を中核に、産業界に素材、部品、精密システムソリューションを提供するグローバル企業です。世界の半導体、自動車、バイオメディカル、家電民生品等の各産業を下支えしている。

商号:株式会社フェローテックホールディングス
代表者:代表取締役社長 賀 賢漢
所在地 :〒103-0027 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル
設立:1980年(昭和55年)9月27日
市場:東証スタンダード(1996年10月当時の店頭市場に上場)
資本金:28,210(百万円)/ 2022年3月31日現在
連結売上高:133,821(百万円) / 2022年3月期
従業員数 :連結 9,348名/単体 71名 / 2022年3月31日現在
連結子会社数 :56社(内、海外52社) ) /2022年3月31日現在

主力事業:
・半導体等装置関連事業
 半導体製造装置向けの治具・消耗材に使用されるマテリアル製品(石英・シリコン・セラ ミックス・CVD-SiC)、真空シール・金属加工、その他部品洗浄サービスなど。

・電子デバイス事業
 磁性流体、サーモモジュール(温度管理デバイス)、パワー半導体絶縁基板など。

グローバル拠点:日本、米国、ドイツ、ロシア、中国、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア
URL:https://www.ferrotec.co.jp/

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