・設備増強で生産能力1.8 倍向上
㈱トシコ(埼玉県川越市)は3月10日、愛知県一宮市に新工場を建設し、 中部地区での生産拠点である関ヶ原工場から移転すると発表した。
凹凸効果による非粘着表面処理トシカル®コーティングを行う同社は、これまで埼玉県川越市の本社工場と岐阜県関ケ原町の関ヶ原工場との2拠点体制にて生産を行ってきた。
関ヶ原工場は、1996 年に操業を開始した工場で長年にわたり中部地区の生産拠点としていたが、生産 能力の限界や、建物等の老朽化など、対応すべき点が散見されるようになった。そこで、今後の顧客の多様なニーズに素早くに対応するため、グループ会社の㈱フロロコート名古屋の隣地に移転し、成長に向けた新たな工場を建設する。
新工場では、新規にバッチ炉と水洗ブースを導入することで生産能力の向上を目指す。なお、現状と比較し生産能力は 1.8 倍となる。また、新工場の建屋の屋根に ソーラーパネルを設置し低炭素社会への対応に向けて、ESG に配慮した工場運営を行っていく。
あわせて、現在の製造のみの組織体制から、製造と販売が一体の事業部制へと変更する。これにより、 よりスムーズに顧客に対応することで、技術に加え更なる顧客満足度の向上を目指す。
新工場は 2023 年 4 月 28 日に竣工、5 月 16 日からの生産開始を予定している。
<新工場(東海工場)の概要>
住所:〒494-0003 愛知県一宮市三条字野間 8 番 1
代表電話 0586-82-1145 FAX 番号 0586-82-1146
敷地面積:1640 m²
建屋面積:826 m²
生産品目:表面処理(トシカル S®コーティング、ファインブラスト®加工)
総投資額:4 億 5,000 万円(土地、工場、新規設備投資含む)