㈱ジャパンディスプレイ（東京都港区 ）は3月10日、同日開催の取締役会において、東浦工場（愛知県知多郡）の建物を、2024年4月1日を物件引渡日としてソニーセミコンダクタマニュファクチャリング（SCK社、熊本県菊池郡菊陽町）に譲渡することを決議し、SCK社と最終契約を締結したと発表した。
また、ジャパンディスプレイは、2023年4月から同建物内に「東浦エンジニアリングセンター」を設置し、建物譲渡以降も同拠点で設計や試作・解析等の事業活動を継続する予定。
ジャパンディスプレイは、2022年5月10日付「東浦工場におけるパネル生産終了ーー」発表のとおり、競争力強化と収益力向上策の一環として、同工場での液晶ディスプレイの生産を2023年3月に終了することを決議し、生産終了後の同建物の活用について譲渡を含めた検討を進めてきたが、今回、同建物の一部における賃貸関係を有するSCK社との合意に至り、譲渡することを決定したもの。
＜譲渡資産の内容＞
資産の名称及び所在地 : 東浦工場建物及び付帯設備（愛知県知多郡）
譲渡価額 : （注1）
帳簿価額 : 54億円（注2）
現況 : 液晶パネル生産工場（2023年3月末までに生産終了予定）
（注1） 譲渡価額については、譲渡先の意向により非開示だが、市場価格を反映した適正な価額での譲渡となっている。
（注2） 帳簿価額は2023年2月末現在のもの。