鹿児島県霧島市、日建ラス工業と立地協定を締結

 鹿児島県霧島市は2月15日、日建ラス工業(大阪市北区)と2月9日に立地協定を締結したと発表した。今回の締結で合併後88件目となる。引き続き、霧島市は市内雇用の創出や経済の活性化、産業振興を図るため積極的に企業誘致活動を展開していく。

 日建ラス工業は、1924(大正13)年にメタルラス(注1)の製造並びに打抜(うちぬき)金網(かなあみ)(注2)の製作を目的に合資会社日本建材工業社として大阪市で創業し、1946(昭和21)年に日建ラス工業株へ社名変更し、現在に至っている。

 同社は、特殊精密ラスや各種打抜金網の製造において長年培ってきた「精密金属金網製造技術」を生かし、化学プラント電極用基材や二次電池用電極芯材の製造をはじめ、自動車エアバックフィルター用精密ラスや、リチウム一次電池用マイクロラスの製造など幅広い分野で事業展開を行っている。

 鹿児島においては、1993(平成5)年に鹿児島工業団地(現:久留味川工業団地)に鹿児島第1工場を、2001(平成13)年には鹿児島第2工場を増設し、生産体制の充実・強化を図りながら、順調に事業規模を拡大している。

 今回の工場増設は、需要が増加している精密マイクロラス製造における生産体制の強化と高精度の金型製作を実現するために決定されたものである。

 今回の増設により、地域における地元雇用の創出、活性化はもとより、地域経済の浮揚発展に大きく貢献するものと期待される。

注1)ラス:金属製の塗り壁下地の材料。薄い鋼板に切れ目を入れ、引き伸ばして網状にしたもの。
注2)打抜金網:鉄・ステンレス等の金属板に丸孔・角孔・長孔等の孔を開けたもの。

<日建ラス工業株式会社>
本社所在地:大阪府大阪市北区本庄西二丁目12-12
設立:1951(昭和26)年4月
代表者:代表取締役社長、福島忠敬(フクシマタダノリ)
資本金:1,300万円
従業員数:49名(2022年11月時点)
事業内容:金属製品加工など

<増設工場の概要>
工場名:日建ラス工業株式会社鹿児島第3工場
所在地:霧島市溝辺町三縄578番5(久留味川工業団地※既存工場敷地内)
建築面積:1,971.95平方メートル(延床)
着工時期:2023年1月
新規雇用予定者数:12名
投資予定額:約532百万円
操業予定:2023年9月
事業内容:新エネルギー分野・EV関連部品の製造など
生産計画:約2億円(初年度)

 ニュースリリース