㈱三井E&Sマシナリーは2月7日、JFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区)向けに56MW級高炉用軸流圧縮機(MA160)を受注したと発表した。
今回受注したMA160は、高効率ケーシングを適用し、世界最高クラスの断熱効率を達成している。さらに、従来の蒸気タービン駆動から電動機駆動に対応することによる省エネ化、CO2排出量も削減され、地球環境保護にも大きく貢献している。
この軸流圧縮機は1962年に開発以降、これまで、主に製鉄所の高炉向けに106台の納入実績がある。
軸流圧縮機本体、周辺機器も含めたプラント設計、自動制御システムを提供すること、高効率かつ幅広い運転範囲を確保することにより、顧客の要望に合わせた最適なシステムを提供できる。また、機器は高いメンテナンス性と高耐久性を兼ね備えており、迅速なアフターサービス提供とあわせて、顧客の安定操業・生産性向上に寄与している。
三井E&Sマシナリーは軸流圧縮機に加えて高炉の副生ガスを利用して発電を行う省エネルギーシステムである炉頂圧回収タービンについても多数納入しており、国内トップシェアメーカーとして今後の鉄鋼業界におけるカーボンニュートラルへの対応にも全力で貢献していく。
<軸流圧縮機(MA160)標準仕様>
動力:56MW
回転数:3,600rpm
風量:約10,000Nm3/min.dry
圧力:0.52MPaG
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