㈱神戸製鋼所が2月9日に発表した2022年3月期第3四半期累計(4~12月)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、前年同期比1.1%減の2,804億円、経常利益は同16.4%減の107億円となった。
油圧ショベルの販売台数は、インフラ投資の減退により需要が減少した中国 での減少に加え、部品の調達不足の影響を受 けた日本・欧州・北米でも減少した。クローラクレーンの販売台数は前年同期並みとなった。
損益変動要因としては、油圧ショベルの販売台数の減少、鋼材などの調達コストアップ分の販売価格への転嫁の遅れ、対ドル、ユーロでの円安による輸出採算の改善 、北米エンジン認証に関する補償金収入をあげている。
■2022年度の見通し
油圧ショベルの販売台数は、東南アジアでの景気後退懸念などにより、前回見通しから更に減
少する見通し。クローラクレーンの販売台数についても、部品供給不足に伴う生産・出荷の遅
れなどにより、前回見通しから減少する見通し。
2022年度見通しについては、売上高は前年度比5.0%増の3,900億円(前回予想3,970億円)、経常利益は同25.0%減の90億円(前回予想40億円)と修正した。損益変動要因としては、販売台数の減少、調達コストの改善、中国での販売奨励金の減少、エンジン認証問題に関する補償金収入をあげている。
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