㈱荏原製作所は1月18日、東北農政局より江尻排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備補修工事を受注したと発表した。
■背景
同地域は宮城県南部に位置し、一級河川の阿武隈川が流れる山々に囲まれた農業地帯。稲作を中心に野菜や果樹の農業経営が展開されるこの地域を、本機場は約30年間水害から守り続けてきた。ポンプ全台(4台)が稼働すると毎秒62トンを排水する能力を持つ、県内一の規模を誇る機場だが、近年は設備が急停止するなどの不測の事態や、経年劣化に伴う施設全体の機能低下がみられるようになり、施設全体の大規模改修工事が進んでいる。
■概要
今回のポンプ設備の補修・更新工事は以下を予定している。今回の工事により、排水機能の維持と設備維持管理費の軽減を実現し、農業経営を安定的に支え続ける施設として地域に貢献していく。
■今後の展開
荏原は雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
<工事諸元>(抜粋)
【2 号立軸軸流可動翼ポンプ】2600VSKGE 型 補修・整備ほか 1 台
【4 号立軸軸流可動翼ポンプ】2600VSKGE 型 補修・整備ほか 1 台
工期:2022 年12 月21 日~2026 年3 月10 日
施工場所 :宮城県角田市江尻巻向