タクマ、カツタ向け産業廃棄物処理プラントの建設工事を受注

・プラント建設を通じて地域循環共生圏の形成に貢献

 ㈱タクマは1月19日、㈱カツタ(茨城県ひたちなか市)より産業廃棄物処理プラントの建設工事を受注したと発表した。

■事業の概要
 カツタは、廃棄物の焼却処理やリサイクル(肥料化・RPF燃料化)などの廃棄物処理事業を展開している。廃棄物は地域で発生する資源であり、リサイクルやエネルギーとしての有効利用を通じて地域の活性化やCO2削減に貢献できるため、その処理施設は今後も重要な役割を果たすことが期待されている。

 今回カツタが実施するマルチベネフィット事業は、廃棄物エネルギーを有効活用する焼却施設を建設し、地域のCO2削減やエネルギーの地産地消、災害に強いまちづくりに貢献することを目指している。この取り組みは、環境省の提唱する地域循環共生圏の形成にも繋がる。

■施設(事業)の特徴
廃棄物の処理:県内及び近県で発生する多種多様な廃棄物を処理。
エネルギーの地産地消、CO2削減:高効率発電による廃棄物由来の低炭素電力を隣接企業・保育園や、県内企業へ供給。

災害廃棄物の適正処理:災害時に茨城県内の災害廃棄物を受け入れ、適正処理。

低炭素電力を用いたEV車の運行、災害時の電力供給:発電した低炭素電力を動力とする電気自動車を社用車として使用。災害時は避難所等に直接電気を届ける。

■タクマグループの取り組みについて

 事業の焼却施設として、2000年に同社へ納入したプラントの稼働実績に加え、国内外合わせて120基以上の豊富な納入実績を有し、多種多様な産業廃棄物の処理に対応、高効率な熱回収が可能なタクマのプラントが高く評価され、採用に至った。

 タクマグループは今後も、これまでに培ってきた豊富な実績と技術をもとに、多種多様な廃棄物の特性に対応したプラントの提供を通じて、ESG課題でも掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全、顧客・地域との信頼関係の一層の強化を図り、持続可能な社会の形成を目指す。

<事業概要>
発注者:株式会社カツタ
建設場所:茨城県ひたちなか市高野1968番地2
<設備概要>
産業廃棄物処理プラント(処理能力:150t/日、発電出力:2,700kW)
用途:廃棄物の焼却処理、発電電力の自家消費と近隣施設・県内企業への供給
処理物:産業廃棄物(廃酸、廃アルカリ、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、廃油、感染性廃棄物など)、一般廃棄物
契約期間:2022年10月~2026年2月

 ニュースリリース