東洋合成工業、約120億円投じて千葉工場に感光材製造設備を増設

 東洋合成工業(東京都台東区)は、2022年8月30日に公表していた千葉工場(千葉県東庄町)内第4感光材工場の製造設備増設について、1月16日、設備投資概要の詳細が決定したと発表した。

■増設の目的
 今後の持続可能な脱炭素社会の実現に向けて、あらゆるデバイスの最適運用が必須とされ、 リアルタイムネットワークの大容量化、AI の活用も企図され、電子デバイスや半導体が未来の 社会インフラを担うと期待されている。特に半導体分野では今後10年で2倍以上の市場成長が 予測され、世界各国ではすでに戦略的投資競争が加速し、より高性能な電子デバイスの実現 に向け多くの機能性材料の供給拡大が望まれている。

 東洋合成工業ではその実現に向けて、長年培ってきた高純度合成、精製技術にさらに磨きをかけ、 急増する需要と顧客品質を満たす安定供給体制を強化するため、今回の増設を決議した。

 今回の設備投資により、千葉工場の先端半導体向け材料の生産能力は2022年3月期比で 最大1.8倍の規模となり、今後さらに拡大が見込まれる需要と最先端品質を満たす安定供給体 制を実現していく。

<設備投資の概要>
名称:東洋合成工業 千葉工場 第4感光材工場II期工事(仮称)
工場所在地:千葉県香取郡東庄町宮野台1番51号
主な生産品目:先端半導体に対応した感光材、ポリマー製品
延床面積:3,483m²
投資金額:約120億円
工期 2023年4月~2024年7月(予定)

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