● 年頭所感(2023年)千代田化工建設株式会社 会長兼社長 榊田雅和

(従業員に向けて行った 「2023 年 年頭メッセージ」概要より)

 コロナの完全収束も未だ見えない中、今年も皆さん一人ひとりの健康と安全が経営の最優先課題である。 直面する急速な事業環境の変化にしっかりと目配りをしながら、当事者意識を持ち、各々の持ち場で頑張 ってくれていることに感謝を申し上げる。

 2023 年度は再生計画の最終年度であり、その結果が強く問われる一年になる。初心に立ち返り、足下をよ り一層固めていってほしい。経営トップとしては「財務的に自立した会社に回帰すること」が喫緊の使命であ る。経営の安定と成長を実現するためには、徹底したリスク管理が重要である。EPC 遂行力の強化とリスク 管理の高度化に向けた体制構築と構造改革を進めており、一人一人のリスクへの意識は着実に高まって いると確信している。引き続き、足元のプロジェクトを確実に遂行し、しっかりと収益を上げていこう。

 組織の面では、4 月 1 日に国内工事系グループ会社の千代田工商、千代田システムテクノロジーズ、千代 田テクノエースの 3 社を合併し「千代田エクスワンエンジニアリング」を設立し、EPC から O&M(オペレーショ ン&メンテナンス)までワンストップで対応する総合エンジニアリング会社として顧客利便性の向上と事業領 域拡充を図り、グループ連結での更なる成長を目指す。また、当社の「プラント運転・保守ソリューション」と 「デジタルトランスフォーメーション事業」に関する機能を再編・統合し「O&M-X ソリューション事業部」を 1 月 1 日付で設立した。これにより、顧客の運転及び保全業務の変革をサイバーとフィジカルの両面から支援し ていく。

 企業価値向上の観点からは、2022 年の CHIYODA REPORT で発表した「社会の“かなえたい”を共創(エン ジニアリング)する」という当社の存在意義を社員の皆さんやステークホルダーと共有し、千代田ブランドへ の共感を高めていきたい。

 最後に、コンプライアンスと安全は当社企業活動の基礎であり、何よりも優先であるとの意識を改めて高め て貰いたい。

 皆さんには是非自信を持って業務を進めると共に、自分や会社を成長させるためには何を成すべきかを考 え、自らの信念を持って議論を戦わせる胆力を身に着けて欲しい。

 2023 年も健康と安全に留意し、千代田グループの未来を創っていくために気持ちを一つにして一緒に頑張 ろう。

 千代田化工建設 HP