日立造船子会社、ロンドンでごみ焼却発電プラントを受注

・Hitachi Zosen Inova の英国で 18 件目となるプロジェクト

 日立造船は1月4日、100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がける Hitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)が、英国の大手廃棄物処理事業者 コーリーであるCory Environment Holdings Limited(以下、Cory 社)より、同社がロンドンで新たに計画しているごみ焼却発電プラント(プロジェクト名称:Riverside2、ストーカ式焼却炉:処理 能力 654,000 トン/年、発電出力:61MW 以上)の EPC(Engineering:設計/Procurement::調達/Construction::建設)を受注したと発表した。

 ベルヴェデーレRiverside 2 は、Cory 社がロンドンのBelvedereのテムズ川沿いで 2011 年より運営しているごみ焼却発電施設(プロジェクト名称:Riverside1、ストーカ式焼却炉:処理能力 785,000 トン /年、発電出力:72MW)の隣接地に建設される。

 HZI は Riverside1の EPC も行っており、Cory 社からその実績が高く評価されて、受注につながった。Riveside2 は、HZI にとって英国における 18 件目の受注となり、2023 年 1 月に着工、2026 年に完工・運転開始の予定。稼働後は、ロンドンを中心とした英国南東部から発生するごみを年間約 654,000 トン処理し、排熱を利用して発電することによって約 14 万 世帯分の年間電力使用量を賄うことが可能。

 日立造船グループが得意とするごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、温室効果ガスの 削減に貢献できる。また、環境意識の高まりや廃棄物処理量の増加により、EU諸国をはじ め、英国、東欧、中東、オセアニアなどの国々で、ごみ焼却発電プラントの需要が高まっている。

 日立造船グループは、ごみの衛生的処理やクリーンエネルギーの提供を通じ、国連サミットで採択された SDGs(持続可能な開発目標)や世界の環境問題解決に積極的に取り組んでいく。

<受注概要>
発注者:Riverside Energy Park Limited(Cory 社が Riverside2のために設立した特別目的会社)
最終需要家:Cory Environment Holdings Limited(本社:ロンドン) ベルヴェデーレ
建設地:英国ロンドン市内・Belvedere
施設規模:ストーカ式焼却炉(2炉)処理能力 654,000 トン/年、発電出力:61MW 以上

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