・果樹向け農薬噴霧機「OPTIMAスマート・スプレイヤー」
㈱クボタは12月27日、欧州でOPTIMAプロジェクト*1と共同開発を進める農薬噴霧機「OPTIMAスマート・スプレイヤー」が欧州最大級の農業機械展示会「EIMA2022」の「技術賞(Technical Innovation Award)」を受賞したと発表した。
欧州では環境負荷の低減と持続的な成長を目指すGreen Dealが進められており、その重点戦略の一つであるFarm to Fork(農場から食卓まで)では、2030年までに農薬を50%削減する事が目標として掲げられている。
今回受賞した「OPTIMAスマート・スプレイヤー」はトラクタでけん引しながらリンゴなどの果樹に精密に農薬を散布するインプルメント(作業機)。作物の密度や、病害虫の発生状況を検知する機能を備え、作物の密度や病害虫等の発生状況に合わせて噴霧方向や噴霧量等をリアルタイムに制御することができる。その結果、農薬使用量を最大45%、ドリフト*2を最大60%削減し、環境負荷を低減できる点が評価された。
クボタは、今後も先進的な技術開発に取り組み、農業生産者の生産性向上や環境負荷低減に貢献していく。
*1.最新の技術を用いて、病害虫防除と環境負荷低減を両立させる最適な防除管理方法を開発するプロジェクトで、EUが資金提供している。アテネ農業大学 (ギリシャ) が主導し、超音波センサーの噴霧制御開発をけん引するカタルーニャ工科大学農業機械ユニット(スペイン、https://uma.deab.upc.edu/en)を始め、多数のヨーロッパの重要な農業研究センターや学術機関が参加している。クボタは今年グループ会社化したPulverizadores Fede, S.L.U.(「フェデ社」、本社:スペイン王国バレンシア市、代表者:Federico Pérez Salvador)の開発チームを中心に参画しており、IT技術や開発のベース機となる噴霧機などを提供している。
*2.農薬散布時に目標とする散布対象以外の近接する作物や住居・道路等に農薬が飛散すること。周辺作物や近隣住民等へ悪影響を及ぼす可能性がある。
詳細は、ニュースリリース
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