JFEスチールは12月20日、同社とNucor Corporation(以下、Nucor社)が出資する米国の鉄鋼メーカーCalifornia Steel Industries社(以下、CSI社)が、新たに米国西部の建材マーケット向けにNo.3溶融亜鉛めっき鋼板製造設備(Continuous Galvanizing Line:CGL)を建設することを決定したと発表した。投資額は約370百万ドルで、両株主からの資本投入は想定していない。規制当局の承認後30ヶ月の建設期間を経て2025年を目途に生産開始を予定している。
JFEスチールは1984年からCSI社へ出資し、米国西部の建材マーケットにおいて高いプレゼンスを示してきた。2022年にはNucor社が新たな合弁パートナーとなった。Nucor社とはメキシコ・NUCOR-JFE STEEL MEXICO社を2016年に共同で設立するなど、多方面でパートナーシップを深めている。
米国西部における建材需要は底堅く、特にニーズの高い高品質・高付加価値製品の需要拡大に新CGLを通じて応えていく。今後もNucor社との強固なパートナーシップのもと、CSI社の事業拡大を通じ、安定供給・供給拡大に努めていく。
<CSI社の概要>
会社名:California Steel Industries, Inc.
設立:1984年
所在地:カリフォルニア州フォンタナ市
社長:Zach Moon
資本金:40百万USドル
売上高:2,073百万USドル(2021年)
出資比率:Nucor 51%
JFEスチール 49%
事業内容:鉄鋼製品の製造、販売
現状設備(能力):熱間圧延設備 (200万st/年)、冷間圧延設備 (120万st/年)、溶融亜鉛めっき鋼板製造設備 (2基 45万st/年、32.5万st/年)、電縫管製造設備 (40万st/年 )
<No.3溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備の概要>
製造品種:溶融亜鉛鍍金鋼板(主に建材向け)
生産能力:40万st/年
稼働年:2025年予定
投資金額:約370百万ドル
(*)1ショートトン(st)は0.9072メトリックトン