三菱重工機械システム、ラジアルピストンモーターの新型「RMM315B」を開発

・中国ライセンシーによる量産を開始し、同国市場への製品展開を加速
・MHI-MS製の従来製品に対し、性能・圧力は同等のまま30%以上の軽量化を実現
・今後は、小型から大型までシリーズのバリエーション展開を目指す

 三菱重工グループの三菱重工機械システム(MHI-MS、神戸市兵庫区)は12月21日、船上での荷役作業においてハッチカバー、ウインチなどの甲板機械を駆動する油圧機器であるラジアルピストンモーターの新型「RMM315B」を開発、中国市場における本格販売に向け、このほど中国ライセンシーである江蘇政田重工股份有限公司(江蘇政田:Jiangsu Masada Heavy Industries Co.,Ltd.)による量産を開始したと発表した。

 RMM315Bの特長は、MHI-MS製の従来製品に対し、性能・圧力は同等のまま30%以上の軽量化を実現した点。今後は、中国市場における販売型式拡大に向け、大型の甲板機械向けの「RMM440B」、中・小型の甲板機械向けの「RMM150B」および「RMM075B」と、RMMシリーズのバリエーション展開を目指し順次開発を進めていく予定。

 MHI-MSは、船舶舵取機向け油圧ポンプとして1934年から油圧機器の製造を開始した。現在では発電用タービン、製鉄機械といった幅広い産業分野への納入実績があり、その信頼性や耐久性で顧客から高い評価を得ている。既にデッキクレーン、甲板機械(揚錨機、係船機)や油圧機器(油圧ポンプ・油圧モーター)でライセンス契約を結んでいる江蘇政田との良好な協業関係を維持・発展させながら、長年培われたMHI-MSの技術力に基づいた油圧機器の積極的な営業活動を展開していく。

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