東芝デバイス&ストレージは12月19日、姫路半導体工場(兵庫県揖保郡太子町)構内に車載向けパワー半導体の後工程製造棟の新設を決定したと発表した。新製造棟は2024年6月に着工し、2025年春に稼働開始予定。この投資により、同工場の車載向けパワー半導体の生産能力を2022年度比200%以上に増強する。
パワー半導体は、電力を供給・制御する役割を持ち、あらゆる電気機器の省エネルギー化に不可欠なものとなっている。特に同社が注力する低耐圧MOSFET(注)は、今後も自動車の電動化や産業機器の自動化などによる継続的な需要拡大が見込まれていることから、今回の投資を決定した。
同社は、高効率・高信頼性の多様な製品群を展開することでパワー半導体市場に対応し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。
(注)MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor):金属酸化膜半導体電界効果トランジスター
<姫路半導体工場の概要>
所在地:兵庫県揖保郡太子町鵤300
設立:1982年4月
代表者:工場長 栗原 紀泰
従業員数:約1,400名(2022年4月時点)
生産品目:ディスクリート半導体(パワー半導体、小信号デバイス)