日立建機、ポジティブ・インパクト・ファイナンス契約を締結

・中長期的な企業価値の向上をめざし、SDGs 達成に向けた取り組みを一層強化

 日立建機は12月15日、三井住友信託銀行との間で、「ポジティブ・インパ クト・ファイナンス(資金使途を限定しない事業会社向け投融資タイプ)」の融資契約を締結したと発表した。

 ポジティブ・インパクト・ファイナンスとは、国連環境計画・金融イニシアティブ(以下、UNEP FI)が提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」に則して、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすイ ンパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を 目的とした融資。企業の活動、製品、サービスによる SDGs 達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行い、エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴。

 本件は複数の金融機関が融資を行う資金調達の仕組み(シンジケーション方式)で、参加する貸付 人の一部は、本件をわが国の気候変動対応に資する投融資と判断し、日本銀行の「気候変動対応を支 援するための資金供給オペレーション」による資金供給を受ける予定。

 なお、ポジティブ・インパクト評価は、㈱日本格付研究所より評価に関わる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性、活用した評価指標の合理性につ いて第三者意見を取得している。

 日立建機グループでは、「豊かな大地、豊かな街を未来へ…快適な生活空間づくりに貢献」という企業 ビジョンのもと、これまでも事業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、企業価値を高めてきた。 SDGs へのアプローチとしては、日立建機グループの事業活動と SDGs の 17 の目標との関連性を整理し、 特に注力すべき 10 の重点目標を設定している。

 今回の締結にあたっては、日立建機グループが SDGs 達成に対しインパクトを与える以下 4 つのテーマに ついて定性的、定量的に評価を得た。今後も、バリューチェーン全体で新しい価値を創造することで、顧客をはじめとする世界中のステークホルダーと一緒に SDGs 達成に向けて取り組んでいく。

 詳細は、ニュースリリース