住友重機械、 子会社の建機クレーンを完全子会社化

 住友重機械工業は11月30日、、2022 年 11 月 29 日開催の取締役会において、連結子会社である住友重機械建機クレーン の株式を追加取得し、完全子会社化することを決議したと発表した。

 住友重機械工業と日立建機は 2002 年に両社のクローラクレーン事業を統合、現在の住友重機械建機クレーン(当時の商号は日立住友重機械建機クレーン、以下、 HSC)を設立し、2017 年 3 月には日立建機の保有する住友重機械建機クレーンの株式の一部を譲受 け、その後もクローラクレーン事業の発展に注力してきた。

 一方、国内外の競合メーカーにおいては、新たな合従連衡が進むなど、業界内の競争は厳しさを増している。また、吊能力の増大傾向や輸送性、自立組立、作業性能の向上など、クレーン特有の技術革新が進み、製品差別化のための投資が一層重要となっている。

 住友重機械工業の事業戦略において、建機クレーン事業の成長と強化を図り、グループ内におけるリフテ ィングビジネスの連携強化、建設機械事業を含めたロジスティックス&コンストラクションセグメン ト事業の盤石化を図るため、日立建機が保有する HSC の株式の全てを取得し、完全子会社化す ることで日立建機と株式譲渡契約を締結した。

■住友重機械建機クレーンの概要
名称 :住友重機械建機クレーン株式会社
所在地 :東京都台東区東上野六丁目9番3号
事業内容:クローラクレーン等の建設機械及びこれらに関連する機械器具の製 造、修理、販売。また、付帯関連する一切の事業
代表取締役社長 :岡田 道和
設立年月日 :2002 年 7 月 1 日
資本金 :40億円
譲渡前の出資比率:住友重機械 66% 日立建機 34%
譲渡後の出資比率:住友重機械 100%

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