㈱荏原製作所(以下:荏原)は11月29日 、SAPジャパンが提供する経営基盤となるERPのSAP S/4HANA®をベースとしたアビームコンサルティングの「ABeam Cloud®」※を活用して荏原テンプレートを構築し、グループ会社に導入したと発表した。
■背景
荏原は、長期ビジョン「E-Vision2030」の基本方針であるリソース戦略の中で、製造・技術・情報における最適な経営資源の配分を掲げている。グループ企業・部門ごとの業務システムやプロセスを統一することで、グループ横断でのデータ連携による精緻な分析や、自動化・効率化を通じた従業員の生産性向上を目指している。目標実現に向け、荏原グループ全体での経営基盤を統一し、業務の標準化・高度化に着手した。
■概要
グローバル拠点も含めた荏原グループ全体を対象に、経営基盤となるERPのSAP S/4HANA®の導入を実施する。まず、荏原フィールドテック、および、Ebara Pumps Canada Corporationにおいて「ABeam Cloud®」をベースに、荏原製作所の業務特性に沿った独自の荏原テンプレートを構築し、システムの構想策定から実装、導入後の本格稼働までを実施した。
■今後の展開
将来的には、データドリブン経営へ転換し、グローバルでの経営データを一元管理することで詳細なデータ分析を実現していく。グループ全体でのKPI管理や、経営レベルでのPDCAサイクルを実現し、経営判断を高速化・最適化していく。今後、荏原は、グループグローバル全体でERPの標準化を推進することで、DXを活用したグローバル一体経営の実現を目指していく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
※ ABeam Cloud®:業種・業界ごとのテンプレートや企業運営に必要な様々な業務アプリケーション群を、国内外のクラウド事業者が提供する基盤を通じて利用できるサービス。