・シリコンリサイクル能力1.5倍、2023年12月より稼働予定
アミタホールディングス(東京都千代田区)は11月25日、シリコンスラリーをリサイクルするシリコン再資源化設備(以下、当該設備)をアミタ北九州循環資源製造所(福岡県、以下 北九州製造所)に1基増設することを決定したと発表した。合わせて製品保管用倉庫も建設する。2023年12月の稼働を目指しており、今回の設備増強によって北九州製造所の当該設備は3基体制、製造能力は約1.5倍となる。
■シリコンリサイクル事業について
自動車産業における自動運転技術や、IoT産業等の発展により半導体の需要は年々高まっており、半導体材料の製造過程に発生するシリコンスラリーのリサイクルニーズも年々向上している。アミタでは2018年より北九州製造所に当該設備を導入し、リサイクル事業を実施している。
■設備増強の背景
米国と中国間における貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響による世界的な半導体不足は、企業の事業活動における深刻な問題となっている。これを受け、国内外の半導体材料メーカーが設備投資や工場新設による生産力の増強を進めている。業界団体によると2022年のシリコンウエハーの世界出荷面積は過去最高となる見込み。2023年は需給の調整により若干の前年割れが予想されているが、2024年以降は再度増加していくと見込まれている。今回の設備増強と製品保管用倉庫の建設により、2024年以降の社会ニーズに備えるとともに、操業の安定化、製品の品質向上を通じて、サーキュラーエコノミー時代の社会的責務を果たすに相応しいサーキュラーマテリアル(循環資源)の供給を目指す。
<北九州循環資源製造所の概要>
沿革:2010年6月、北九州エコタウン内の響灘臨海工業団地内に開所。同年11月、エコタウン事業者に認定。2015年6月、優良産廃処理業者に認定。
<シリコンリサイクル事業の歩み>
2018年11月、シリコンリサイクル事業を開始。翌年12月、2基体制に設備増強。
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