ヤンマー、23年3月期中間売上は15.5%増の4,838億円、通期見通しは11%増の9,700億円に上方修正

 ヤンマーホールディングス(大阪市北区)は11月25日、2023年3月期中間(4~9月)連結決算と通期見通しを発表した。それによると、2023年3月期中間連結決算の売上高は4,838億円(前年同期比15.5%増)、経常利益は377億円(同53.4%増)となった。特に北米・欧州での建設機械・発電機・コンポーネントを中心とした海外売上高の伸長に支えられ、中間決算において過去最高の売上高を達成した。

 ヤンマーHD2022年度中間決算データ

<産業用機械事業>(農業機械、建設機械、ガスヒートポンプ並びに常用・非常用発電機により構成)

 農業機械の国内市場は、底堅い需要に支えられ前年と同水準の売上を確保した。海外市場については、中国、韓国、トルコ、ブラジルで増収となった。

 建設機械の国内市場は、前年と同水準の売上を確保した。海外市場は、北米・欧州が好調に推移し増収。ガスヒートポンプと発電機の国内市場は、前年同水準の売上規模を確保。海外市場については、北米・欧州における可搬式発電機販売が好調に推移し、売上高が伸長した。

<内燃機関及び関連機器事業>(産業用エンジン、舶用エンジン、コンポーネントにより構成)

 小形産業用エンジン事業は、国内外の旺盛な需要があったが、生産用部材の調達遅れが影響し、売上高は微増。舶用エンジン事業は、好調な海運市場を背景に建造需要が高く、売上高が前年を上回った。コンポーネント事業は、北米を中心に売上高が好調に推移した。

■2023年3月期の連結業績見通し

 第3四半期以降、半導体などの一部の生産用部材の供給不足や、インフレによる原材料価格の上昇懸念があるものの、需要は引き続き堅調に推移する見通しであることから、2022年6月29日に公表した連結会計年度の業績見通しを見直し、売上高を9,700億円(前年度比11%増、前回予想は9,300億円)、経常利益を500億円(前年度比2%増、前回予想は400億円)に上方修正した。

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