CKDが11月11日に発表した2023年3月期第2四半期連結累計期間(4〜9月)の業績は、売上高80,213百万円 (前年同期比18.3%増) 、営業利益10,175百万円 (同18.6%増) 、経常利益10,222百万円 (同17.9%増) 、親会社株主に帰属する四半期純利益7,039百万円 (同15.8%増) となった。
4〜9月期におけるわが国経済は、新型コロナ感染対策と社会経済活動の両立による制限緩和を背景に、景気は緩やかに回復してきたが、原材料価格の高騰や半導体をはじめとする部品の供給制約などの影響がみられた。また、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギー価格の上昇、急激な円安の進行による物価の上昇などから景気の先行きは依然として不透明な状況が続いている。設備投資は、企業収益の持ち直しや環境などの成長分野への取組みにより回復が進んだ。また、製造業全般における自動化投資や電子産業における情報通信技術の用途の拡がりを背景とした投資は継続して行われ、堅調に推移した。
海外経済は、欧米を中心に各国におけるコロナ禍からの立ち直りが奏功し、底堅い回復が続いた。東南アジアでは、活動制限が緩和される中、経済活動の再開が進み、輸出の増加とともに景気が回復した。中国では、 生産活動におけるロックダウンからの正常化に向けた動きがみられ、半導体や電池産業を中心に投資が継続した。
■セグメント別業績
<自動機械部門>
自動包装システムでは、薬品向けの売上高は減少したものの、食品向けの売上高が増加した。また、産業機械では、三次元はんだ印刷検査機及びリチウムイオン電池製造システムの売上高が増加した。
その結果、売上高は7,856百万円 (前年同期比8.4%増) 、セグメント利益はセールスミックスの変化に より、674百万円 (同32.7%減) となった。
<機器部門>
国内市場では、データセンターや車載向けに堅調な半導体需要を背景に、半導体製造装置向け売上高が増加した。また、工作機械向けや環境対応車に関連した製造設備向け売上高は引き続き堅調に推移した。
海外市場では、生産活動におけるロックダウンからの正常化に向けた動きがみられた中国、半導体設備投資が堅調だった韓国や台湾などで売上高が増加した。また、コロナ禍からの回復が続いた欧米と東南ア ジアの売上高も増加した。
その結果、売上高は72,357百万円 (前年同期比19.5%増) 、セグメント利益は売上高増加に円安傾向に よる為替の影響も加わり、11,778百万円 (同23.5%増) となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
世界経済の見通しは、部品不足や原材料高騰などのサプライチェーンリスクに加え、米中間の貿易摩擦が及ぼす影響、さらに地政学的リスクや為替変動が及ぼす影響など、引き続き下振れリスクが高く、予断を許さない情勢が続いている。そのような中、同社グループを取り巻く事業環境は、中長期で成長が見込まれる製造業の自動化・省人化需要、 半導体設備投資といった電子産業における投資、自動車の電動化に向けた需要等により、国内及び海外において足元の受注は堅調に推移していることから、2022年5月13日に発表した通期連結業績予想を下記のとおり上方修正した。
2023年3月期(2022年度)連結業績予想は、売上高160,000百万円(前期比12.5%増)、営業利益20,500 百万円(同14.7%増)、経常利益20,550 百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14,000百万円(同11.4%増)。
なお、2022年10月1日から2023年3月31日までの期間における為替レートは、第1四半期決算発表時点から見直 し、1米ドル120円から140円とした。
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