日本鍛圧機械工業会は 11月9日、2022年10月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は276.0億円と、前年同月比で9.3%減となった。昨年の同月が比較的高かったこともあり、プレス系・板金系ともにマイナスとなったが、堅調な推移とみられる。コロナ禍からの回復基調も、ここにきて横ばい状態となっており、長納期化、円安・ウクライナ侵略等といったマイナス要因も影響しているものと考えられる。
機種別によると、プレス系機械は101.7億円と、前年同月比で20.6%減となり、中型プレス47.4%増、大型プレス11.5%増で、小型・超大型・油圧プレス、フォーミング、自動化装置はマイナスだった。 板金系機械は98.7億円で、前年同月比12.3%減と3か月連続のマイナスとなった。レーザプラズマのみ13.5%増で、プレスブレーキ29.5%減、パンチンク19.3%だった。
国内は104.1億円、前年同月比17.3%減となり、鉄鋼64.6%増、自動車9.3%増だったが、他の金属、一般機械、電気はマイナスだった。
輸出は96.2億円、前年同月比16.1%減となり、北米向け9.2%増、東南アジア向け3.5倍だったが、韓国・台湾向け55.1%減、中国向け42.5%減、欧州向け5.1%減だった。