スチールプランテック、熱間条鋼サンプル採取ロボット「Spco-ROBO SAMPLER」を受注

・作業自動化で安全性向上、無人化を実現

 スチールプランテックは11月9日 、2022年10月、国内電炉メーカーより条鋼圧延ラインの熱間条鋼サンプル採取ロボット「Spco-ROBO SAMPLER(エスロボサンプラー)」(※)を受注したと発表した。

 現状、冷却床でのサンプル採取方法は、オペレーターが所定の場所で切断後に持ち出し、各種検査を行うのが一般的だが、温度や重量面でオペレーターへの負荷が高い作業。

 同製品は冷却床横に設置されるガスカッターのついたアームと、鋼材を採取するアームを持つ多関節ロボット。ガスカッターでの切断と持ち出しを1台で行える。

 切断位置については製品長を計測するシステム「Spco-LENGTH(エスレングス)」(※)が、カメラで瞬時に切断対象材の先端位置を検出し切断位置を判別の上、ロボットへ伝送する。

 導入により、切断、持ち出しの作業が自動化されることで、安全性が向上するだけではなく、オペレーションの無人化を実現する。

 また、冷却床を止めずに採取ができることで採取時間が短縮され生産性の向上にもつながる。

 スチールプランテックは「Green & Smart」(Green=脱炭素を推進するための技術革新・Smart=最新技術を駆使した製品のスマート化)を掲げ、最新テクノロジーを織り込んだ商品やサービスの開発、提供をすることで、企業理念である、人と社会と環境を大切にする技術を提供し続ける。

(※)スマートプロダクツSシリーズ
 「Spco-ROBO SAMPLER」、「Spco-LENGTH」は、顧客のニーズに応じて「ロボットを活用した工場の安全・省力化」、「画像応用・AI/ビッグデータ解析による操業改善や品質向上」、「プロセス分析に基づく操業支援サービス」などの分野で開発を進めるスマートプロダクツSシリーズのラインアップの一つ。

 2022年11月現在、「Spco-ROBO KNIGHT」、「Spco-COUNT」など19製品を市場投入し、プラント毎に設置していた操作室の中央集約化、遠隔操業など更なるスマート化、その先のワンマンオペレーションを目指している。

 ニュースリリース